2019年03月16日
平成30年度 第3回 吉野川現地(フィールド)講座「ナルトサワギク抜き取り」を開催しました。
平成31年3月16日(土)に吉野川河口干潟において、自生する在来の植生を守るために、講師の木下先生(徳島県植物研究会
会長)、参加者14名、スタッフ6名の総数21名で特定外来種であるナルトサワギクの抜き取りを実施しました。
講座では、木下先生よりナルトサワギクの由来や河口干潟の現状について説明をいただきました。
その後、全員で抜き取りを行い、ゴミ袋58袋分のナルトサワギクを駆除することが出来ました。
参加された方からは「以前よりは少なくなっているけど、まだまだ継続して活動を続けていきたい」「在来生物(植物)を教えていただいたので、ナルトサワギク駆除作業の意義が分かって良かった」などの感想をいただきました。
今後もこのような機会を通じて、多くの方々に河川への親しみ・愛着を持っていただけるよう河川環境の愛護を呼びかけていきます。参加者の皆様、ありがとうございました。
左右:木下先生による講義の様子
左:ナルトサワギク抜き取りの様子
右:ナルトサワギク抜き取り結果
2019年03月02日
平成30年度 第2回アドプト・プログラム吉野川
平成31年3月2日(土)、「平成30年度 第2回アドプト・プログラム吉野川」が実施されました。
今回は、平成31年3月17日(日)に開催が予定されている「とくしまマラソン2019」に向けて、県内外から参加されるランナーの皆様が雄大な吉野川の沿川を気持ちよく走っていただくために、参加された皆様と共にコース周辺堤防・河川敷の清掃・美化活動を行いました。
当日は晴天にも恵まれ暖かい日差しの中、国土交通省のメンバーも含め、総数29名で、アドプト登録区間を清掃しました。
そして皆様の頑張りで、燃やせるゴミ6袋、燃やせないゴミ10袋、資源ゴミ8袋を集めることができました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
2019年03月01日
吉野川から世界へ!洪水関連専門家の育成に向けて
3月1日(金)、(独)国際協力機構(JICA)が実施する、世界各国の行政機関担当者を対象とした防災に関わる研修が、石井地区河川防災ステーションで実施され、アジアや西アフリカなど8ヶ国の防災担当者8名が参加しました。
今回は、水害等における対策のひとつとして実施する水防工法の基礎的な知識や防災に役立つロープワーク等について、水防専門家であり、四国地方整備局と協定を結んでいる防災エキスパートの山本邦一氏を講師に、以下の講習を行いました。
(1) 水防工法の基礎(座学)
(2)
水防工法の事例見学
(3)
ロープワーク講習(実技)
水防工法の基礎では、吉野川に於ける水防災減災工法について講義を行いました。
また、事例として水防工法である「応急型シート張り工」、「月の輪工」、「改良積み土のう工」の実物をみてもらい、水防工法がどういうものかをひとつひとつ説明し、より理解を深めてもらいました。
ロープワーク講習では、山本講師の指導のもと、「迅速」「簡単」「確実」の3原則を基本とした結び方で、防災時に適用される「本結び」、「舟結び」、「かみくくし」、「もやい結び」、「いぼ結び」等の実技体験をしてもらいました。
この取り組みで、日本の水防技術や河川改修が世界各国の防災対策に役立つきっかけとなればと思っています。今後もこのような機会があれば、協力していきたいと考えています。
左:水防工法の基礎についての講義
右:応急型シート張り工
左:月の輪工
右:改良積み土のう工
左:ロープワーク講習の様子
2018年10月21日
「貞光中学校・地域防災訓練」にて、ロープワーク訓練等の講習会を実施しました。
平成30年10月21日(日)につるぎ町貞光中学校にて、貞光中学校・地域防災訓練実施協議会主催の「貞光中学校・地域防災訓練」が開催されました。
この地域防災訓練は、貞光中学校の生徒の皆さんおよび地域住民の方々などを対象に
(1)心臓マッサージ・人工呼吸、心肺蘇生法(AED)
(2)避難所運営シュミレーション体験
(3)ロープワーク訓練、土のう作り講習会
(4)消火訓練、煙体験、負傷者搬送(簡易担架)
(5)泥水濾過器体験、防災用品の展示
が実施され、徳島河川国道事務所は、ロープワーク訓練等の講習会を担当しました。
まず始めに、講師である吉野川貞光出張所の明比所長から、ロープワークの3原則について参加者に説明しました。
(1)迅速(より早く結べること)
(2)簡単(複雑な手順がなく、覚えやすいこと)
(3)確実(しっかりと結束でき、なかなかほどけないこと)
がベースであることをお伝えしました。
次にロープを使用して、「本結び」「ふな結び」「かみくくし」「もやい結び1」「もやい結び2
」の5種類の結び方について講習を行い、体験する方々の間近で実演しながらそれぞれの結び方について指導しました。
また、土のうの正しい作り方についても指導を行い、参加者は「いざという時に備える!」ため、真剣に手順について確認をされていました。
参加者からは、「今日1日で覚えるのは難しいので家でも繰り返し練習したい」、「こんな簡単にしっかり結べて凄い」、「自分の命を守るためにも頑張って覚えたい」といった感想をいただくなど、非常に熱心に受講していただきました。
この取組みを機に、生徒の皆さんや地域の方々には、防災への意識をさらに高めていただき、万一の時には訓練の経験を活かしてほしいと思っています。
■ロープワーク訓練の様子
■土のう作り講習の様子
2018年09月22日
平成30年度 第2回 吉野川現地(フィールド)講座~シオマネキを見つけに行こう!~を開催しました。
9月22日(土)、吉野川現地(フィールド)講座
干潟観察会~シオマネキを見つけに行こう!~を、吉野川下流南岸の吉野川河口干潟で開催し、親子連れを含め17名の方が御参加いただきました。
講師には、四国大学の篠宮幸子先生をお招きし、干潟観察の指導を行っていただきました。
当日は天候にも恵まれ、参加者全員で干潟の生き物を見つけに行きました。本講座のタイトルどおり参加された皆さんはシオマネキを見つけ、生物を採取するだけでなく、テントに持ち帰って実体顕微鏡で詳しく観察をすることで、河口干潟に生息する生物への興味を高めていただきました。
今回はシオマネキやハクセンシオマネキ等のカニ類や、テッポウエビ等のエビ類も見つけることができ、全部で10種類が確認できました。
参加された皆さんからは「大きいカニが取れてうれしい!」「吉野川にこんなたくさんの種類のカニがいると思わなかった!」などの感想をいただきました。
今後も、このような体験を通じて、一人でも多くの方々に吉野川の魅力をもっと知っていただけるように、活動を続けていきたいと思います。
左:篠宮幸子先生
右:篠宮先生の講義の様子
左右:干潟観察の様子
左右:干潟観察の様子
左:実体顕微鏡を使った観察状況
右:干潟観察会の参加の皆さん
2018年07月01日
平成30年度 第1回アドプト・プログラム吉野川
平成30年7月1日(日)、「平成30年度 第1回アドプト・プログラム吉野川」が実施されました。
当日は曇り空のもと不安定な天候にもかかわらず、国土交通省のメンバーも含め、30名の方に集まって頂き、アドプト登録区間を清掃することができました。
そして、みなさんの頑張りで、15袋ものゴミが集まりました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
次回開催は3月を予定しています。みなさんのご参加をお待ちしております!
吉野川河川一斉清掃 ~たくさんのゴミが集まりました~
7月の河川愛護月間行事の一つとして、徳島河川国道事務所では昭和49年より毎年7月の第1日曜日に池田ダムより下流の吉野川及び旧吉野川、今切川において河川一斉清掃を行っており、地域の恒例行事としても定着しています。今年度も、沿川住民、河川利用者等にご参加いただき、無事に終えることができました。ありがとうございました。
●実 施 日 : 平成30年7月1日(日)
●参 加 数 : 110団体(約4,000名)
●回収したゴミの量 : 約57m3(4トントラックで約15台分) 可燃ゴミ約24m3、不燃ゴミ約20m3、資源ゴミ約13m3
徳島河川国道事務所では、これからも地域の皆様と一緒に親しみのある美しい吉野川をつくっていきたいと考えており、次年度も吉野川河川一斉清掃の開催を予定しています。また、事務所一同、地域の皆様のご参加をお待ちしています。
2018年06月29日
水防工法技術講習会を行いました。
当事務所では、豪雨災害に備えるため、水防技術の向上及び伝承を図るとともに、水防の技術的なリーダー育成を目的として、毎年出水期当初に水防工法技術講習会を行っています。
今回は、平成30年6月29日(金)に「水防工法技術講習会」を徳島県消防学校の初任科生31名を対象に開催されました。
実技指導には当事務所の職員のほか、水防に関する専門知識を有する全国水防専門家・四国防災エキスパートである山本邦一氏にも参加していただき、実演を交えて「ロープワーク」、「シート張り工」について指導を行っていただきました。
受講された方から、「ロープワークは、習得している結び方の他に、本講習で初めて学んだ結び方もありました。またシート張り工も初めて知った工法でしたが、丁寧に指導していただきました。その他、土のうの活用など今まで知らなかった新たな事を学ぶことが出来て良かったです。」といった感想をいただきました。
今後も「水防工法技術講習会」が核となり、市民の皆さんの水防に対する意識向上に寄与できればと思います。
■開会式の様子
■ロープワークの様子
■シート張り工
(カラーコーンを使用した杭打ち時の工夫)
■閉会式の様子
2018年06月21日
平成30年河川功労者表彰 表彰伝達式を行いました。
河川功労者表彰は、河川に関わる様々な分野で功績があった個人や団体について、都道府県や国土交通省等からの推薦に基づき、公益社団法人
日本河川協会が毎年実施しているものです。
このたび、当事務所から推薦した村上仁士先生(徳島大学名誉教授)並びに山上拓男先生(徳島大学名誉教授)が表彰されましたので、平成30年6月21日(木)、島本事務所長・赤澤事務所長より表彰状の伝達を行いました。
村上先生は、津波、防災対策の専門家として、四国における地震・津波の実態調査や、津波予測・防災対策等について研究成果をあげられるとともに、「吉野川学識者会議」の専門委員を務め、行政や自主防災活動に対し、提言・助言を行うなど、河川の整備の推進に多大な貢献をされた事、また、山上先生は、地盤工学の専門家として、地すべり対策工の設計法、地震時の広域斜面崩壊予測法などの研究成果をあげられるとともに、吉野川水系河川整備計画の策定では「吉野川学識者会議」の委員として参画、「吉野川堤防強化検討委員会」の委員長を務めるなど、河川の整備の推進に多大な貢献をされた事がそれぞれ功績として認められ、今回の表彰となりました。
今後も引き続き、ご指導いただきたいと思います。
(左写真)村上仁士先生 (右写真)山上拓男先生
(写真前列左から)島本事務所長(徳島)、村上先生、山上先生、赤澤事務所長(那賀川)
2018年06月17日
ロープワークの流域講座を開催しました。
平成30年6月17日(日)に八幡小学校(阿波市)で、八幡小学校区自主防災組織連合会主催による防災訓練が実施されました。国土交通省
徳島河川国道事務所も地域住民の皆さんに、ロープワーク体験を通じて防災意識を高めていただくために参加しました。
早朝から約150名の地域住民が参加され、防災意識の高さが伺えました。開会式を終えて、各参加機関により「初期消火訓練」、「煙体験」、「要配慮者支援体験」、「倒壊家屋対応訓練」、「非常食作り方体験」が行われました。
国土交通省
徳島河川国道事務所の「ロープワーク体験」では、「ほん結び」「ふな結び」「かみくくし」「もやい結び」の4種類の結び方について講習を行いました。講師として吉野川上板出張所の加宮所長が丁寧にロープワークの実演を行いながら、それぞれの結び方について指導しました。
講習を終えた皆さんに本講習で練習した、ロープワークの手順が記載されている「ロープワークハンドブック」をお配りし、自宅へ帰ってからも繰り返し練習して、いざという時に備えていただくようにお願いしました。
徳島河川国道事務所ウェブページでもロープワークの資料や動画を見ることができます。興味のある方は是非ご覧ください。
□ロープワークの資料・動画(←こちらをクリックして□ソフト対策をご覧ください)
2018年06月07日
ロープワーク・土のう作りの流域講座を開催しました。
平成30年6月7日(木)につるぎ町役場で、ロープワーク・土のう作り講習を行いました。
まず始めに参加いただいた約50名のつるぎ町職員を対象に、「ほん結び」「ふな結び」「かみくくし」「もやい結び」「いぼ結び」の5種類の結び方についてロープワーク講習を行いました。講師として吉野川貞光出張所の明比所長がロープワークの実演を行いながら、それぞれの結び方について指導しました。
参加者から「前は覚えてたけど、時間が経つと忘れる。」「今は覚えれたけど、家でも繰り返し練習しよう」といった意見をいただくなど、非常に熱心に受講していただきました。
次に、土のうの正しい作り方について指導を行いました。「いざという時の備え」のため、皆さん一生懸命に土のう作りに取り組んでいました。
この取り組みを機に防災への意識が高まり、万一の事態に訓練の経験が活かされれば良いと思っています。
徳島河川国道事務所ウェブページでもロープワークの資料や動画を見ることができます。興味のある方は是非ご覧ください。
□ロープワークの資料・動画(←こちらをクリックして□ソフト対策をご覧ください)
■ロープワーク講習の様子
■土のう作り講習の様子
2018年04月22日
第4回美馬市水辺の楽校春祭りにて、 フィールド講座を行いました。
平成30年4月22日(日)に美馬市水辺の楽校春祭り実行委員会の主催により、『第4回美馬市水辺の楽校春祭り』が中鳥川公園周辺で開催され、国土交通省
徳島河川国道事務所は、平成30年度 第1回吉野川現地(フィールド)講座
「野鳥観察会」、「防災体験(降雨体験装置・土石流3D体感シアター・ロープワーク)」を行いました。
「野鳥観察会」は、講師に福田 和恵(ふくだ
かずえ)先生(日本野鳥の会・徳島県支部)をお招きし、21名の参加者の皆様に野鳥観察の指導を行っていただきました。
まず、先生から野鳥の特徴について、野鳥の写真やテープで鳥の鳴き声を聴きながら詳しく説明していただきました。その後、参加者の皆さんと一緒に吉野川沿いへ移動しながら、双眼鏡やフィールドスコープを使って様々な野鳥を観察しました。今回は、なわばり争いをするオスのキビタキを見ることもできました。普段は樹林の中にいることが多い鳥なので姿を見られたのはとても貴重なことでした。
観察できた鳥の種類は下記のとおりです。
カワウ |
ダイサギ |
アオサギ |
セグロセキレイ |
ヒヨドリ |
ウグイス |
セッカ |
ホオジロ |
カワラヒワ |
ハシブトガラス |
キビタキ |
オオルリ |
「防災体験」では、約150名の方々に参加していただきました。降雨体験装置による降雨体験や土石流3D体感シアターによる災害学習を体験された方からは、「普段からの備えが大切だということがわかりました」などの感想をいただきました。また、今回はロープワークの講習も行い、参加者からは「すぐ忘れるから、家に帰ってからも教えてもらった結び方を練習します」などの感想をいただき、防災意識を高めることができたと思います。
当日は天候にも恵まれ、多くの方々がフィールド講座に参加してくださいました。今後も防災体験や自然学習などを通じて吉野川に親しみを持っていただきたいと思います。
左:降雨体験装置
右:土石流3Dシアター
左右:ロープワーク
◇野鳥観察会
左:福田先生による野鳥観察の説明
右:双眼鏡やフィールドスコープを使って野鳥観察