2015年07月24日
2015吉野川フェスティバルが開催されました~川と親しみ、川の魅力を知り、川と遊ぶための3日間~
7月24日(金)~7月26日(日)にかけて、吉野川グラウンド(吉野川橋南岸河川敷広場)にて、「川と親しみ、川の魅力を知り、川と遊ぶための3日間。」をテーマとした2015吉野川フェスティバルが開催されました。
今年で27回目となる吉野川フェスティバルは、地元NPO・民間団体などからなる吉野川フェスティバル実行委員会・新町川を守る会が主催し、毎年夏に開催しています。
開催期間中は吉野川クリーンアップ大作戦、さいころゲーム、SUP体験、SUPマラソンなどのイベントやステージを使ったエキサイティングライブ、ダンス、ヒーローショーなどがステージ上で繰りひろげられ、また花火大会、阿波踊り、ビックバーベキュー(ビアガーデン)などが行われ多くの来場者で賑わいました。
当事務所のブースでは、「建設機械と遊ぼう」と題し、日頃国道の維持管理に使用している建設機械のPRとして、トンネル点検車の搭乗体験をしていただきました。また、今年は、四国山地砂防事務所より貸与した「降雨体験装置」と「土石流3Dシアター」の体験コーナーを設けました。さらに、3種類の水(四国の水と外国の水(2種類))を飲み比べる「利き水」を行ってもらいました。
また、今回は、道路事業を紹介するパネル展示ブースも併設しました。
「建設機械と遊ぼう」には約450人、「降雨体験装置」には約280人、「土石流3Dシアター」には約380人、当事務所の河川・道路事業に関わる体験をしていただきました。
トンネル点検車搭乗体験
左:利き水体験 右:パネル展
左:土石流3Dシアター 右:降雨体験装置
25日(土)7:00から、「ゴミゼロのエコイベント」を目指す吉野川フェスティバルの取り組みとして「吉野川クリーンアップ大作戦」が実施され、フェスティバル会場内・会場周辺とともに今年は河口干潟の清掃も行いました。
ゴミについては、「燃えるゴミ」、「燃えないゴミ」、「資源ゴミ(カン・ビン・ペットボトル・その他に分別)に分けて収集しました。
燃えるゴミ・燃えないゴミは約4m3、カンは大型土のう1/2、ビンは大型土のう1/3、ペットボトルは大型土のうに満杯と多くのゴミが集められました。
左:事務所長挨拶 右:吉野川清掃に参加の皆さん
清掃状況
左:カン 中:ビン 右:ペットボトル
吉野川水系今切川における長期放置船舶に係る簡易代執行の実施について
平成27年7月24日に吉野川水系今切川において、長期放置船舶簡易代執行を実施しました。
これは、吉野川水系今切川における所有者不明の長期放置船舶6隻(FRP船6隻)と船外機エンジン1基の撤去保管を、河川法第75条に基づき行ったものです。
所有者不明の船舶は、緊急時の措置やトラブルの是正等の指示をすることが出来ないなど、河川管理上の支障が大きいため、簡易代執行の手続きをとりました。
当日は、午前9時30分より執行責任者の撤去作業開始宣言のあと、吉野川水系今切川の船舶6隻と船外機エンジン1基を順次作業場所において積み込み、保管場所への移動及び保管を行い午後3時10分に撤去作業を終了しました。
この後、半年間保管し所有者が引き取りに来ない場合は、河川法第75条第10項の規定により、所有権は国土交通大臣に帰属することとなります。
徳島河川国道事務所は、今後も適正な河川管理を行って行きたいと考えています。
撤去作業写真 (徳島県板野郡松茂町広島字南川向地先)
保管場所写真 (百石須資材置場:徳島県板野郡北島町高房字百庵ノ前)
2015年07月09日
ベトナムの防災担当者が日本の水防工法等を学びました
7月9日(木)、(独)国際協力機構(JICA)が実施する、ベトナムの行政機関担当者を対象とした防災に関わる研修が、徳島河川国道事務所管内で実施されました。
この研修は、自然災害、とりわけベトナムの災害の大半を占める台風・洪水等による風水害に対する防災意識の啓発を行うことで、具体的な防災活動の効果を理解し、ベトナムで応用できる防災対策に必要な基本知識を身につけることにより、よりよい防災体制や住民啓発施策の立案、改善に資することを目的としています。
研修にはベトナム人8名が参加しました。
今回は、水害等における対策のひとつとして実施する水防工法の基礎的なことや防災に役立つロープワーク等について、水防専門家であり、四国地方整備局と協定を結んでいる防災エキスパートでもある山本邦一氏を講師に、以下の講習を行いました。
(1) 水防工法の基礎(座学)
(2) ロープワーク等講習(実技)
(3) 水防工法の事例見学
水防工法の基礎では、日本の代表的な河川である吉野川における出水時の水防対応について、代表的な工法として、深掘れ・法崩れ対策としての「木流し工」、漏水対策としての「月の輪工」・「釜段工」、越水対策としての「積み土のう工」「改良積み土のう工」の講義を行いました。
ロープワーク等講習では、山本講師の指導のもと、「早くて」「簡単」「確実」の3原則を基本とした結び方で、防災時に適用される「本結び」、「舟結び」、「髪括し」、「疣結び」、「舫い結び」を実技体験をしてもらいました。
また、事例として作ってあった水防工法の基礎で学んだ実物をみてもらい、水防工法がどういうものひとつひとつ説明し、より理解を深めてもらいました。
その後、洪水対策現場視察ということで、侵食対策の工事現場や平成25年度に一連区間の堤防が完成した箇所を視察し、河川の改修工事についての理解も深めてもらいました。
この取り組みで、日本の水防技術や河川改修がベトナムの防災対策に役立つきっかけとなればと思っています。今後もこのような機会があれば、協力していきたいと考えています。
2015年07月01日
水防工法技術講習会を開催しました
当事務所では、豪雨災害に備えるため、水防技術の向上及び伝承を図るとともに、水防の技術的なリーダー育成を目的として、毎年の出水期当初に水防工法技術講習会を行っています。
今回は、7月1日(水)に吉野川市鴨島町で徳島中央広域連合 西消防署の職員34名を対象に開催しました。
実技指導には当事務所の職員のほか、水防に関する専門知識を有する四国地方防災エキスパートも参加し、実演を交えて指導をいただきました。
講習では、土のう作り、ロープワーク、月ノ輪工、改良積み土のう工、シート張り工を行い、参加者は各工法に真剣に取り組んでいました。
四国地方は梅雨に入り、本格的な出水シーズンを迎えています。いざという時、今回の講習で得られた技術が活かされ、洪水被害の軽減につながれば良いと考えています。