2018年03月11日
「吉野川の洪水に備えて」 流域講座を開催しました
平成30年3月11日(日)、東みよし町自主防災組織及び消防団連絡会が東みよし町農業者トレーニングセンターにて開催され、東みよし町の新しいハザードマップの公表に合わせて、徳島河川国道事務所は「吉野川の洪水に備えて」と題して講演を行いました。
同会場では「東みよし町防災フェスティバル2018」も開催され、多くの来場者ある中、連絡会は自主防災組織及び消防団の関係者約150名が参加により開催されました。
最初に、東みよし町より今年度更新作業を行ったハザードマップの内容説明を実施しました。その後、徳島河川国道事務所より「吉野川の洪水に備えて」という内容で講演を行い、ハザードマップの活用の方法や洪水被害に備えて東みよし町・徳島県・徳島河川国道事務所が連携して実施している取組を紹介するとともに、「施設では守りきれない大洪水は必ず発生する」「水防災意識社会を再構築する重要性」を参加者に説明しました。
参加者からは、吉野川の洪水被害や防災に関する様々なご質問・ご意見を頂くなど、非常に熱心に受講していただきました。
今回のような取組を継続することにより、施設では守り切れない大洪水が必ず発生する前提にたって、逃げ遅れる人をなくす、経済被害を最小化するなど、減災への取組みを社会全体で推進できるように努めていきます。
■ハザードマップの説明状況
■流域講座の状況
■防災フェスティバルの状況
2018年03月10日
平成29年度 第2回アドプト・プログラム吉野川
平成30年3月10日(土)、「平成29年度 第2回アドプト・プログラム吉野川」が実施されました。
今回は、平成30年3月25日(日)に開催が予定されている「とくしまマラソン2018」に向けて、県内外から参加されるランナーの皆様が雄大な吉野川の沿川を気持ちよく走っていただくために、アドプト・プログラム吉野川参加団体の皆様と共にコース周辺堤防・河川敷の清掃・美化活動を行いました。
当日は晴天にも恵まれ暖かい日差しの中、国土交通省のメンバーも含め、25名の方に集まって頂き、アドプト登録区間を清掃することができました。
みなさんの頑張りで、燃やせるゴミ10袋、燃やせないゴミ8袋、資源ゴミ7袋を集めることができました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
次回開催日は7月1日(日)に実施する予定です。次回もみなさんのご参加をお待ちしております!
2018年03月01日
外国の防災担当者が日本の代表的な水防工法等を学びました。
3月1日(木)、(独)国際協力機構(JICA)が実施する、世界各国の行政機関担当者を対象とした防災に関わる研修が、石井河川防災ステーションで実施され、アジアや南アメリカなど10ヶ国の防災担当者14名が参加しました。
今回は、水害等における対策のひとつとして実施する水防工法の基礎的な知識や防災に役立つロープワーク等について、水防専門家であり、四国地方整備局と協定を結んでいる防災エキスパートでもある山本邦一氏を講師に、以下の講習を行いました。
(1)水防工法の基礎(座学)
(2)水防工法の事例見学
(3)ロープワーク講習(実技)
水防工法の基礎では、日本の代表的な河川である吉野川における出水時の水防対応について、代表的な工法として、深掘れ(洗掘)対策としての「木流し工」「シート張り工」、漏水対策としての「月の輪工」「釜段工」、越水対策としての「積み土のう工」「改良積み土のう工」等の講義を行いました。
また、事例として水防工法の実物をみてもらい、水防工法がどういうものかをひとつひとつ説明し、より理解を深めてもらいました。
ロープワーク講習では、山本講師の指導のもと、「迅速」「簡単」「確実」の3原則を基本とした結び方で、防災時に適用される「本結び」、「舟結び」、「かみくくし」、「もやい結び」の実技体験をしてもらいました。
この取り組みで、日本の水防技術や河川改修が世界各国の防災対策に役立つきっかけとなればと思っています。今後もこのような機会があれば、協力していきたいと考えています。
水防工法の基礎についての講義
水防工法の事例見学
ロープワーク講習