« 10月 2016 | Main | 8月 2016 »
2016年09月17日
平成28年度 第1回吉野川現地(フィールド)講座 ~シオマネキを見つけに行こう!~を開催しました。
9月17日(土)、吉野川現地(フィールド)講座 干潟観察会~シオマネキを見つけに行こう!~を、吉野川下流南岸の吉野川河口干潟で開催し、親子づれ7組を含む20名が参加しました。
講師には、干潟生物の専門家である河川・渓流環境アドバイザーで、四国大学名誉教授の酒井勝司(さかい かつし)先生、四国大学助教の篠宮幸子先生をお迎えし、参加者の皆様に干潟観察の指導をしていただきました。
当日は台風が近づいていることを忘れるぐらいの秋晴れの中、参加者全員で干潟の生き物を見つけに行きました。本講座のタイトルどおり参加者の皆様はシオマネキを見つけ、さらに採取しテントに持ち帰って実体顕微鏡で詳しく観察を行いました。また、シオマネキのほかにも、トビハゼやアナジャコなど様々な干潟の生き物にもふれあっていただくことができました。
観察後は採取した生き物全てを元の干潟へ戻し、講座は終了となりました。参加者からは「来年は友達を連れて、また来たい」、「とても楽しかった」などの感想をいただきました。
今後も、このような体験を通じて、一人でも多くの方々に吉野川の魅力をもっと知っていただけるように、活動を続けていきたいと思います。
左右:酒井先生の講義の様子
左右:干潟観察の様子
左:干潟観察の様子 右:シオマネキ
左:実体顕微鏡を使った観察状況 右:講評状況
2016年09月12日
ロープワーク体験の流域講座を開催しました。
9月12日(月)、吉野地区地域福祉活動計画実行委員会が主催する、「防災対策みんなでやらんでぇ?!」が阿波市社会福祉協議会吉野支所(こすもす)で開催されました。様々な防災体験コーナーがある中、徳島河川国道事務所は訓練項目の一つである防災時に必要なロープワーク体験の講師として参加しました。
実技指導では、「髪括し(かみくくし)」「疣結び(いぼむすび)」「舫い結び(もやいむすび)」の3種類の結び方について、体験する方々の間近で実演しながら、それぞれの結び方について指導しました。
今回の訓練には、地元住民の方々と吉野中学校の生徒合わせて168人の参加がありました。この取り組みを機に、住民の方々の防災への関心が高まり、万一の事態に訓練の経験が活かされれば良いと思っています。
■ロープワーク体験の様子
2016年09月03日
水防工法技術講習会を行いました。
当事務所では、豪雨災害に備えるため、水防技術の向上及び伝承を図るとともに、水防の技術的なリーダー育成を目的として、毎年出水期に水防工法技術講習会を行っています。
今回は、平成28年9月3日(土)に「上板町防災訓練」の一環として東光小学校・高志小学校の二箇所で上板町消防団員約60名を対象に水防工法技術講習会が開催されました。
講習では「土のう作り」の実習や、「改良積土のう工」、「月の輪工」「シート張り工」についての講義を受け、水防工法についての基礎知識を学びました。
皆さん大変熱心に受講していただき、今後起こるかもしれない災害被害から地域の尊い人命や財産を守りたいという気持ちが伝わってきました。
今後も「水防工法技術講習会」が核となり、市民の皆さんの水防に対する意識向上に寄与できればと思います。
■東光小学校の水防工法技術講習会の様子
■高志小学校の水防工法技術講習会の様子
2016年09月01日
外国の防災担当者が日本の水防工法等を学びました。
9月1日(木)、(独)国際協力機構(JICA)が実施する、世界各国の行政機関担当者を対象とした防災に関わる研修が、石井河川防災ステーションで実施されました。
この研修は、自然災害、特に台風・洪水等による風水害に対する防災意識の啓発を行うことで、具体的な防災活動の効果を理解し、防災対策に必要な基本知識を身につけることにより、よりよい防災体制や住民啓発施策の立案、改善に資することを目的としています。
研修には世界各国の防災担当者13名が参加しました。
今回は、水害等における対策のひとつとして実施する水防工法の基礎的な知識や防災に役立つロープワーク等について、水防専門家であり、四国地方整備局と協定を結んでいる防災エキスパートでもある山本邦一氏を講師に、以下の講習を行いました。
(1) 水防工法の基礎(座学)
(2) 水防工法の事例見学
(3) ロープワーク講習(実技)
水防工法の基礎では、日本の代表的な河川である吉野川における出水時の水防対応について、代表的な工法として、深掘れ(洗掘)対策としての「木流し工」「シート張り工」、漏水対策としての「月の輪工」「釜段工」、越水対策としての「積み土のう工」「改良積み土のう工」等の講義を行いました。
また、事例として水防工法の実物をみてもらい、水防工法がどういうものかをひとつひとつ説明し、より理解を深めてもらいました。
ロープワーク講習では、山本講師の指導のもと、「早くて」「簡単」「確実」の3原則を基本とした結び方で、防災時に適用される「本結び」、「舟結び」、「かみくくし」、「いぼ結び」、「もやい結び」の実技体験をしてもらいました。
この取り組みで、日本の水防技術や河川改修が世界各国の防災対策に役立つきっかけとなればと思っています。今後もこのような機会があれば、協力していきたいと考えています。
左:水防工法の基礎についての講義 右:水防工法の事例見学
左右:ロープワーク講習