2016年08月19日
みんなで吉野川の生き物を調べよう~水生生物による水質調査を実施しました~
川の水質の良し悪しは、川底にすんでいる小さな昆虫を調べることによって知ることができます。水生生物調査では、指標生物となる29種類の水生昆虫を調査し、水の汚れの程度を簡易的に判定します。
講師として河川・渓流環境アドバイザーの徳山豊先生にお越しいただき、7月15日(金)に西条大橋上流の河原で柿原小学校の児童27名(先生2名)、7月27日(水)に学島橋下流の河原で西麻植小学校の児童9名(先生2名)、8月19日(金)に穴吹川の穴吹新橋上流の河原で穴吹小学校の児童20名(先生2名)と一般の方4名と一緒に水生生物調査を実施し水質の状況を確認しました。
参加者は、川の中の大小様々な石を持ち上げて、水生生物を採取しました。調査の結果、カワゲラ類、ヒラタカゲロウ類、サワガニなど「きれいな水」にすむ生きものが多く確認できました。また、あわせてパックテストによる簡易水質調査を行い、pH、COD、DO、NH4-Nの値を調べました。この調査でも、きれいな水であることが確認できました。
【7月15日(金)西条大橋上流】
【7月27日(水)学島橋下流】
【8月19日(金)穴吹新橋上流】
今回の水生生物による簡易調査を体験し、「楽しかったので、また水生生物調査をしたい」「もっと色々な生物を見つけたい」「きれいな川だから魚も捕ってみたい」などの意見がありました。
今回見つけた生物たちがこれからもすみ続けられるように、みんなで河川を大切にしていきましょう。
2016年08月11日
~水難事故防止講習会(中流編)を開催しました~
8月11日(木)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(中流編)」が四国三郎の郷付近の吉野川 青石橋上流で開催されました。下流編(鮎喰川梁瀬橋下流)と上流編(早明浦ダム湖周辺)に続き、水難事故防止の専門家である小谷寛二先生に指導していただきました。午前の水難事故防止講習会と午後のカヌー体験に42名の親子連れが参加してくれました。
水難事故防止講習会では、パネルを使って川の危険な場所や川に行く時の注意点を学び、実技講習では川の流れ方やスローロープを使って人を救助する方法などを学びました。
昼食をはさんで、カヌー体験を行いました。カヌーの乗り方や注意することを学んだあと、美しい吉野川を約1時間ほど堪能していただきました。
今回のようなイベントを通して吉野川をもっと身近に感じていただき、人と人のつながりを大切にしていきたいと思います。
(水難事故防止講習会の様子)
(カヌー体験の様子)
2016年08月09日
~水難事故防止講習会(下流編)を開催しました~
8月9日(火)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(下流編)」が鮎喰川梁瀬橋下流で開催され、33名の親子連れが水難事故防止講習会を受講しました。早明浦ダム・吉野川水系汗見川で行った上流編に引き続き、水難事故防止の専門家である小谷寛二先生にご指導していただきました。
はじめに、川の中に潜む危険な箇所の説明、川へ行く時の注意点、救命に使うスローバッグの使用方法等について、パネルを見ながら学習し、水遊びの時は“ライフジャケット着用が原則!!”とした講習が行われました。
その後実際に川に入って、水難事故防止の様々な方法を体験してもらいました。まずは、流されたときの体勢の取り方を学びました。頭を上流側にして仰向けになり、おしりを持ち上げるように浮いて、岩などでおしりを打たないよう姿勢をとります。最初はなかなか正しい姿勢が取れませんでしたが、繰り返し練習することによって理想に近い姿勢が出来るようになりました。
そのあと、川を渡って救命に行く(逃げる)場合に、円陣を組んで歩く方法も学びました。足を取られた時、一人だと転倒するが、多人数になるほど流されにくくなるとの説明を受け、川の流れに負けず歩くことが出来ました。
次に、二人一組になりスローバッグの投げ方、受け取り方についての実技講習がありました。スローバッグを投げるのは多少のコツが必要です。最初は上手くいかなかった子供達も小谷先生の指導で上手に投げられるようになってきました。そして、救助される側の注意点として、ロープの握り方や救助者と反対側の肩でロープを持たないと、引っ張られる時に体勢を崩して腹這いになってしまい、川底の障害物でおなかを切ってしまう事について学びました。
また、身の回りにある物を使って救助する方法も学びました。ペットボトルは、おへその位置で持つと大人でも浮くことが出来ることを確認しました。
「水難事故を無くしたい」という小谷先生の思いが伝わって、大人も子供も真剣に取り組んでいました。
厳しい中にもユーモアのある講義でした。
暑い中のイベントでしたが、参加者からは「とても勉強になった。」「楽しかった。」等のお声をいただきました。今後も多くの方々に、安全に楽しく川と親しんでいただけるように、水難事故防止に関する正しい知識と心構えをお伝えしてまいります。
(左)小谷寛二先生の講義 (右)川に流されたときの正しい体勢の指導
(左)円陣を組んで歩く練習 (右)スローバッグの練習状況
(左)ペットボトルを使って浮く練習 (右)先生の説明に真剣に耳を傾ける子供達
2016年08月07日
~水難事故防止講習会(上流編)を開催しました~
8月7日(日)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(上流編)」が早明浦ダム湖周辺で開催されました。午後の部では20名の親子連れが早明浦ダム下流の汗見川で水難事故防止の専門家である小谷寛二先生の指導のもと、水難事故防止について学びました。
はじめに、川の中に潜む危険な箇所の説明、川へ行く時の注意点、救命に使うスローバッグの使用方法等について、パネルを見ながら学習し、水遊びの時は“ライフジャケット着用が原則!!”とした講習が行われました。
その後実際に川に入って、水難事故防止の様々な方法を体験してもらいました。まずは、流されたときの体勢の取り方を学びました。頭を上流側にして仰向けになり、力まずに浮くように何度も練習しました。
次に、二人一組になりスローバッグの投げ方、受け取り方についての実技講習がありました。スローバッグを投げるのは多少のコツが必要です。最初は上手くいかなかった子供達も小谷先生の指導で上手に投げられるようになってきました。そして、救助される側の注意点として、ロープの握り方や救助者と反対側の肩でロープを持たないと、引っ張られる時に体勢を崩して腹這いになってしまい、川底の障害物でおなかを切ってしまう事について学びました。
また、身の回りにある物を使って救助する方法も学びました。ペットボトルは、おへその位置で持つと大人でも浮くことが出来ることを確認しました。
「水難事故を無くしたい」という小谷先生の思いが伝わって、大人も子供も真剣に取り組んでいました。
厳しい中にもユーモアのある講義でした。
水難事故防止をテーマとした講座は、本年度をもって8年目となります。このような地道な活動を継続し、正しい知識を持って川遊びをする人が増えていくことが、水難事故の減少に繋がると思っています。
(左)小谷寛二先生の講義 (右)川に流されたときの正しい体勢の指導
(左)スローバッグの投げ方の練習状況 (右)スローバッグの受取り方の練習状況
(左)ペットボトルを使って浮く練習 (右)先生の説明に真剣に耳を傾ける子供達