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2016年08月09日

~水難事故防止講習会(下流編)を開催しました~

  8月9日(火)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(下流編)」が鮎喰川梁瀬橋下流で開催され、33名の親子連れが水難事故防止講習会を受講しました。早明浦ダム・吉野川水系汗見川で行った上流編に引き続き、水難事故防止の専門家である小谷寛二先生にご指導していただきました。

  はじめに、川の中に潜む危険な箇所の説明、川へ行く時の注意点、救命に使うスローバッグの使用方法等について、パネルを見ながら学習し、水遊びの時は“ライフジャケット着用が原則!!”とした講習が行われました。

  その後実際に川に入って、水難事故防止の様々な方法を体験してもらいました。まずは、流されたときの体勢の取り方を学びました。頭を上流側にして仰向けになり、おしりを持ち上げるように浮いて、岩などでおしりを打たないよう姿勢をとります。最初はなかなか正しい姿勢が取れませんでしたが、繰り返し練習することによって理想に近い姿勢が出来るようになりました。

  そのあと、川を渡って救命に行く(逃げる)場合に、円陣を組んで歩く方法も学びました。足を取られた時、一人だと転倒するが、多人数になるほど流されにくくなるとの説明を受け、川の流れに負けず歩くことが出来ました。

  次に、二人一組になりスローバッグの投げ方、受け取り方についての実技講習がありました。スローバッグを投げるのは多少のコツが必要です。最初は上手くいかなかった子供達も小谷先生の指導で上手に投げられるようになってきました。そして、救助される側の注意点として、ロープの握り方や救助者と反対側の肩でロープを持たないと、引っ張られる時に体勢を崩して腹這いになってしまい、川底の障害物でおなかを切ってしまう事について学びました。

  また、身の回りにある物を使って救助する方法も学びました。ペットボトルは、おへその位置で持つと大人でも浮くことが出来ることを確認しました。

「水難事故を無くしたい」という小谷先生の思いが伝わって、大人も子供も真剣に取り組んでいました。

 厳しい中にもユーモアのある講義でした。

   暑い中のイベントでしたが、参加者からは「とても勉強になった。」「楽しかった。」等のお声をいただきました。今後も多くの方々に、安全に楽しく川と親しんでいただけるように、水難事故防止に関する正しい知識と心構えをお伝えしてまいります。

 

(左)小谷寛二先生の講義 (右)川に流されたときの正しい体勢の指導

 

(左)円陣を組んで歩く練習 (右)スローバッグの練習状況

  

(左)ペットボトルを使って浮く練習 (右)先生の説明に真剣に耳を傾ける子供達

Posted by at 10:29 午前
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記事の分類: H28年度