阪神・淡路大震災で、3つのことが教訓となりました。1つめは多軸・多極分散型の国土構造の重要性で、この一環として大阪湾環状道路や太平洋新国土軸構想の具体化を図っていきたいと考えています。2つめは安全なまちづくりの重要性で、現在、震度7の都市直下型地震等を想定した新防災計画の策定作業を進めています。3つめは広域交流の重要性で、関西国際空港や関西文化学術研究都市のインパクトを十分活用するとともに、高度情報発信や国際物流などの機能を持つ大阪湾ベイエリア開発を推進しています。(大阪府)
本州四国連絡道路とそれらを結ぶ高速道路網により、代替性をも備えた道路体系が構築されます。そこで、環瀬戸内地域が持つ特色を活かした多彩な交流が可能となる新たな拠点づくりが必要です。兵庫県でも地域一体となって阪神・淡路大震災からの復興を目指すとともに、淡路夢舞台や、神戸東部への国際エメックスセンター、WHO神戸センターの誘致による国際的な交流拠点の整備など、広域交流圏を形成するための諸施策の推進に取り組んでいきます。(兵庫県)
広域交流圏の形成に向けて、国際間及び地域間交流を活性化させるものを事前に十分整備するとともに、地域情報を近畿、中四国で共有・発信することが重要です。また、本地域に共通する災害に対する救急応援・協力体制も今後検討する必要があります。(岡山県)
西瀬戸自動車道を核として瀬戸内海地域の交流促進、更には中国、四国地方の広域連携の推進を県政の重点施策の一つとして位置づけています。西瀬戸自動車道のインパクトを最大限に活かすため、産業、観光、人材の3つの視点に着目し、連携と交流を活発化させるプロジェク卜として、西瀬戸アイランズオアシス整備事業に取り組んでいます。(広島県)
架橋新時代への行動計画として「3000日の徳島戦略」を策定し、四国の玄関を目指し、51にのぼるプロジェクトを展開しており、本四架橋の効果を地域の発展につなげていきます。平成10年の春から秋にかけて本四連絡道路神戸・鳴門ルートの全通記念事業を「四国・徳島からの風おこし」をテーマに実施する予定です。(徳島県)
香川県では、当会議の示す本四三橋広域交流圏の一翼を担うべく広域交流圏の形成に努めています。開通8年目を迎える瀬戸大橋、新高松空港の開港など着実に整備が進み、サンポート高松、香川インテリジェントパークといった交流基盤の整備も着実に進展しています。今後、STZ(スーパー・テクノ・ゾーン)構想、地域連携軸構想なども進め、一層の交流の促進に努めます。(香川県)
本四三橋を基軸とした交流圏形成のためにも、太平洋新国土軸構想及び四国地域連携軸構想の次期全総での明確な位置づけを目指します。尾道・今治ルートにおける、瀬戸内海横断自転車道の有効活用や瀬戸内海大橋完成記念イベントについて広島県と共同で検討していきます。四国4県における大規模災害時の応援協定を今後は、中国ブロックとの間においても進めていきたいと考えています。(愛媛県)
高知県では本四三橋時代を迎えるにあたり、中四国で唯一太平洋に面した立地特性を活かし、広域交流圏の形成に向けた各種プロジェクトや施策を推進しています。また、基盤整備とともに情報化の推進は大変重要と考えており、本年は全国ニューメディア祭とともに車社会情報化に向けたデモンストレーション実験(KoCoRo'95)も同時開催したところです。今後、地域情報化の推進のため「道の駅」の情報ネットワーク化についても積極的に取り組んでいきたいと考えています。(高知県)
本四三橋時代を迎えて、ブロックを超えた広域交流圏等、多様な地域間交流の構想が展開されることは、非常に有意義なことてあると考えています。大阪市としても、テクノポート大阪計画などの大阪湾ベイエリア開発を行って21世紀にふさわしい新たな拠点開発に取り組んでおり、地域間の交流促進が展開されるよう、より広域的な視点から本市施策を推進していきたいと考えています。(大阪市)
本四三橋時代を迎えて、交流のネットワーク化が実現できます。交流は、人・物・情報から成り立っており、情報の面では、マルチメディアを利用した地域の活性化、物の面では、水などのエネルギーの相互利用が考えられます。神戸市では、阪神・淡路復興委員会の提言を受けて、中国の上海、長江経済圏との交易を促進したいと考えています。そこで発生する物、情報を瀬戸内海を共通のステージとして、本四三橋を利用して圏域全体に広げ、中国との経済交流を促進していきたいと考えています。(神戸市)
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