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はじめに

 今日、河川は「治水・治水・利水」の総合的な視点を持って整備する必要がある。
 河川は、多くの動植物の聖域や河川特有の生態系が存在する貴重な場所であるとともに、情操教育、環境教育の場として、さらに、人びとに安らぎを与える場として重要である。このたび、平成2年より河川水辺の国勢調査の一環として実施した、植生調査結果を「四国の河川植生解説集」として取りまとめた。
 本解説集は、河川植生の保全・復元の立場から論述した。河川事業実施に際しては、本書等を参考に河川環境に配慮し、治水・利水との整合を図り時代の要請を考慮する必要がある。
 21世紀は、工学と生態学の相互認識により、自然と人が共存できる川づくりが求められている。本書がその橋渡しに役立つよう活用できれば幸いである。

本解説集に使用した河川水辺の国勢調査の実施年度は下記の通りである。また、本解説書をまとめるあたり、平成12年10月および11月に各河川において補足的な現地踏査を実施しました。

徳島県
那賀川平成7 年度
吉野川平成7 年度
香川県
土器川平成5 年度・平成10 年度
愛媛県
肱川平成6 年度
重信川平成4 年度・平成9 年度
高知県
物部川平成3 年度・平成8 年度
仁淀川平成3 年度・平成8 年度
四万十川平成5 年度・平成10 年度