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四国の河川植生解説
本解説書では区分した94 群落について、類似する植生を統合して、合計58 の群落・グループで解説した(次頁参照)。各群落の解説は、次の項目について解説した。なお、現在の知見でできるだけ項目を網羅するようにしたが、知見のない、または少ないものついては項目を省略してある。また、各項目ではできるだけ写真を掲載し理解しやすいようにまとめた。四国内の河川で撮影されたものについては、撮影河川名を記載したが、その他の河川で撮影された写真については、場所の記載は行っていない。
識別ポイント
群落を識別するポイントについて優占種の特徴および生育立地の概要を記載した
構成種
群落における主な構成種を記載した。
生育立地の環境特性
群落の成立環境の特性、生育の過程などを自然面および人為的な面から解説した。
生態的機能
河川環境の中での群落が持つ環境機能や他の生き物との関連について整理した。
隣接する群落
隣接する群落を記載した。それにより、保全対策、創出時の参考となる。
四国での分布
各河川における縦断的な分布位置を図で示した。表には河川ごとに距離票および4種の線で、その区間の占有度を表した。各線の太さは先に示した各河川の群落分布状況(表3 〜10 )の占有度を用い、細い順に+,1 ,2 ,3 を示している。また、各国勢調査で確認されておらず、今回の踏査で確認した群落については「★」を記した。

保全上の留意点
群落の重要性や保全上の留意点を記載する。
保全・創出に関する事柄
保全技術の事例や現在の知見で知られている復元創出に関す事柄について述べる。
植物社会学上の位置づけ
本解説書で植生の名前は全て「群落」を用いているが、できるだけ植物社会学的な群集および上級単位を検討した。群落体系は基本的に日本植生便覧(宮脇編,1985)に従っている。

2 .参考図書
植物図鑑など
1 .日本野草植物館(奥田重俊編著.1997 年.小学館)
2 .日本水草図鑑(角野康郎著.1994 年.文一総合出版)
3 .滋賀の水草・図解ハンドブック(滋賀の理科教材研究員会編集.1989 年.)
新学社
4 .日本の野生植物シダ(岩槻邦男著.1992 年.平凡社)
5 .日本の野生植物草本<I〜III>(佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・
冨成忠夫編.1982 年.平凡社)
6 .日本の野生植物木本<I〜II>(佐竹義輔・原寛・亘理俊次・冨成忠夫編.)
1989 年.平凡社
7 .川の生物図鑑(財団法人リバーフロント整備センター編.1996 年.山海堂)
植生学の専門書
1 .改訂新版日本植生便覧(宮脇昭・奥田重俊・藤原睦夫編.1994 年.至文堂)
2 .日本植生誌<四国>(宮脇昭編著.1983 年.至文堂)
3 .日本群落図説(宮脇昭・奥田重俊編著.1990 年.至文堂)
4 .日本の植生図鑑<I>森林(中西哲・大場達之・武田義明・服部保共著.)
1983 年.平凡社
5 日本の植生図鑑<II>人里・草原(矢野悟道・波田善夫・竹中則夫・大川徹共著
1983 年.平凡社)
河川植生全般・一般書
1 .河川環境と水辺植物−植生の保全と管理−(奥田重俊・佐々木寧編.1996 .)
ソフトサイエンス社.
2 .水辺の環境学−生きものと共存−(桜井善雄著.1991 .新日本出版社)
3 .続・水辺の環境学−再生への道をさぐる−(桜井善雄著.1994 .新日本出版社)
4 .水辺の環境学3 −生きものの水辺−(桜井善雄著.1998 .新日本出版社)
5 .まちと水辺の豊かな自然をII−多自然型川づくりを考える−(財団法人リバーフロント整備センター編著.1992 .山海堂)
6 .まちと水辺の豊かな自然をIII−多自然型川づくりの取組みポイント−(財団法人リバーフロント整備センター編著.1996 .山海堂)