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目 次
1.用語集の目的
2.水文観測全般(1)
2.水文観測全般(2)
3.雨量観測
4.水位観測
5.高水流量観測(1)
  5.高水流量観測(2)
  6.低水流量観測
  7.H-Q曲線
  8.資料整理
  9.痕跡調査
  10.参考文献

五十音順

8.資料整理 ←前章 次章→

8.1.水研様式

 水研様式とは、旧建設省水文研究会において、水文に関するデータを目的に応じて観測,整理するための一般的様式であり、観測流量表,H-Q図など約50種の様式がある。現在は、水文観測業務規程に記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P29〜94

8.2.雨量年表

 雨量年表とは、国土交通省河川局が、全国全ての1級河川の主要観測所における1年間の雨量データをとりまとめた図書である(公表している)。雨量年表には、「日雨量年表」及び「降水量状況」が記載されている。
写真:雨量年表

8.3.流量年表

 流量年表とは、国土交通省河川局が、全国の全ての1級河川の主要観測所における1年間の流量データをとりまとめた図書である(公表している)。流量年表には、「日流量年表と年間のハイドログラフ」及び「流況表」が記載されている。
写真:流量年表

8.4.水理年表

 水理年表とは、四国地方整備局が整備局管内の内部資料として、S52年より各年ごとに管内の雨量観測所,水位観測所,流量観測所のデータをとりまとめたものである。水理年表には、「雨量観測所位置図」,「雨量観測所一覧表」,「降水量状況」,「日雨量年表」,「水位流量観測所位置図」,「水位流量観測所一覧表」,「位況表」,「日水位年表」,「日水位図」,「観測流量表」,「水位流量曲線図」,「横断面図」などが記載されている。
写真:水理年表

8.5.水位流量曲線表

 水位流量曲線表とは、S58年に四国地方建設局が、管内の主要観測所について、水理年表が刊行される以前(S31年〜S50年)のH-Q曲線をとりまとめた資料である。各水系別に、「水位流量曲線式一覧表」と「水位流量曲線図」がとりまとめられている。
写真:水位流量曲線表

8.6.時間雨量月表(水研様式)

 時間雨量月表とは、縦軸に時間(1〜24時),横軸に日付(1〜31日)をとり、時間雨量データを並べた表であり、雨量月表と呼ばれることもある。時間雨量には、毎正時の前1時間の雨量を記入するが、1mm単位で整理し、累加雨量が1mm未満の場合は0としている。
参考:水文観測業務規程関係集 P65

8.7.日雨量年表(水研様式)

 日雨量年表とは、縦軸に日付(1日〜31日),横軸に月(1〜12月)をとり、日雨量データを並べた表であり、雨量年表と呼ばれることもある。日雨量年表は、時間雨量月表から作成する(時間雨量月表から記入する)。
参考:水文観測業務規程関係集 P66

8.8.年雨量状況(水研様式)

 年雨量状況とは、毎年の雨量の強弱などの状況を整理しておくとともに、過去の雨量状況がわかるように累年について記録するものである。
 年雨量状況には、「降水量」,「降水日数」,「最多月雨量」,「最多日雨量」,「最多3時間雨量」,「最多1時間雨量」などが記載されている。欠測を生じた年については、累計は除外し、記入可能な事項のみを参考値として〔 〕書で記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P67

8.9.降水量状況(水研様式)

 降水量状況とは、当該年の降水量状況と既往の降水量状況を比較したもので、当該水系の全ての雨量観測所を一覧表にしたものである。
  降水量状況には、「年降水量」,「最多月降水量」,「最多日降水量」,「最多3時間降水量」,「最多1時間降水量」,「累年降水量」,「平均降水量」,「最多降水量」,「最小降水量」などが記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P68

8.10.時刻水位月表(水文観測業務規程)

 時刻水位月表とは、縦軸に時間(1〜24時),横軸に日付(1〜31日)をとり、時刻水位データを並べた表であり、月単位の時刻別水位を一覧表にしたものである。 時刻水位月表には、「毎時平均」,「定時平均」,「2時間平均」などが記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P69

8.11.日水位年表(水研様式)

 日水位年表とは、縦軸に日付(1〜31日),横軸に月(1〜12月)をとり、日水位データを並べた表であり、時刻水位月表の毎時平均水位を年間の一覧表にしたものである。
 日水位年表には、「最高水位」,「豊水位」,「平水位」,「低水位」,「渇水位」,「最低水位」,「平均低水位],「年平均水位」などが記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P70

8.12.日水位年図(水研様式)

 日水位年図とは、縦軸に水位,横軸に月(1〜12月)及び日(1〜31日)をとり、日平均水位データを棒グラフ化したものである。年間の水位変動状況が視覚的に良くわかる。
参考:水文観測業務規程関係集 P71

8.13.年水位状況(水研様式)

 年水位状況とは、毎年の水位の変動状況の要点を記録しておくとともに、過去の水位状況がわかるように累計値(統計年数間の合計)及びその平均値を整理したものである。
 年水位状況には、「零点高」,「最高水位」,「豊水位」,「平水位」,「低水位」,「渇水位」,「最低水位」,「平均低水位」,「年平均水位」などが記載される。
参考:水文観測業務規程関係集 P72

8.14.観測流量表(水研様式)

 観測流量表とは、低水流量観測及び高水流量観測の観測結果を年間一貫して整理したものである。観測流量表には、「年間番号」,「日時」,「水位」,「流量」,「流速測定方法」,「流速測線数」,「水面幅」,「断面積」,「水面勾配」,「平均流速」などが記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P73

8.15.水位流量曲線図(水研様式)

 水位流量曲線図とは、一般にH-Q曲線と呼ばれているものであり、縦軸に水位を横軸に流量を示した二次曲線図である。ここには、適応期間,適応水位別に二次曲線及び曲線式が記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P74

8.16.時刻流量月表(水文観測業務規程)

 時刻流量月表とは、縦軸に時間(1〜24時),横軸に日付(1〜31日)をとり、時刻水位データを並べた表であり、月単位の時刻別流量一覧表にしたものである。
 時刻流量月表には、「毎時平均」,「定時平均」,「2時間平均」,「最高最低平均」などが記載されている。
 時刻流量月表における流量値では、各時刻の水位に対する流量をH-Q曲線式より算定し記入したものである。
参考:水文観測業務規程関係集 P75

8.17.日流量年表(水研様式)

 日水流量年表とは、縦軸に日付(1〜31日),横軸に月(1〜12月)をとり、日平均流量データを並べた表であり、時刻流量月表の毎時平均流量を年間の一覧表にしたものである。
 日流量年表には、「最大流量」,「豊水流量」,「平水流量」,「低水流量」,「渇水流量」,「最小流量」,「年平均流量],「年総量」などが記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P76

8.18.日流量年図(水研様式)

 日流量年図とは、縦軸に流量,横軸に月(1〜12月)及び日(1〜31日)をとり、日平均流量データを棒グラフ化したものである。年間の流量変動状況が視覚的に良くわかる。
参考:水文観測業務規程関係集 P77

8.19.流量計算書(浮子)(水研様式)

 流量計算書(浮子)とは、浮子観測における観測野帳から流量計算を行った過程を詳細に整理したものである。
参考:水文観測業務規程関係集 P78

8.20.年流量状況(水研様式)

 年流量状況とは、毎年の流量の変動状況の要点を記録しておくとともに、過去の流量状況がわかるように整理したものである。
 年流量状況には、「最大流量」,「豊水流量」,「平水流量」,「低水流量」,「渇水流量」,「最小流量」,「年平均流量],「年総量」などが記載されている。
参考:水文観測業務規程関係集 P82

8.21.流況表(水研様式)

 流況表とは、各流量観測所の1年間の状況と累年について一覧表にまとめたものである。
  流況表には、「流域面積」,「最大流量」,「豊水流量」,「平水流量」,「低水流量」,「渇水流量」,「最小流量」,「年平均流量],「年総流量」及びこれらに対する比流量並びに流出高が記載されている。
  @豊水流量:1年を通じて95日はこれを下らない流量
  A平水流量:1年を通じて185日はこれを下らない流量
  B低水流量:1年を通じて275日はこれを下らない流量
  C渇水流量:1年を通じて355日はこれを下らない流量
  D年平均流量:日平均流量の1年の総計を当年日数で除した流量
  E最大流量:1年を通じて最大の流量
  F最小流量:1年を通じて最小の流量
  G年総流量:日平均流量の1年の総計に、1日の秒数を乗じた値(106m3単位)
参考:水文観測業務規程関係集 P83

8.22.観測所台帳

 観測所台帳とは各河川の観測所の状況をとりまとめたものである。位置図,施設配置図,施設構造図,観測機器,観測施設,観測所写真,水準点記録等が記録されている。5年程度を目安に更新した方が良い。
参考:水文観測業務規程関係集 P29

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