美しい自然とおもてなしの心による「視国」観光活性化プロジェクト

美しい自然とおもてなしの心による「視国」観光活性化プロジェクト

目的・コンセプト

■四国圏への観光客増加と地域活性化の実現を図る

四国は、1200年以上続く「四国遍路」やお接待の文化が根付くスピリチュアルな島であり、海・山・川など豊かな自然と土地の人々の温かな「おもてなしの心」に触れることを通して、癒しを実現できる場所。

近年、日本を訪れる外国人観光客が増加傾向にあり、四国圏においても2014年の外国人延べ宿泊者数が対前年比28%増の約28万人となるなど、東アジアからの外国人旅行者数が伸びており、2015年はさらに大幅に更新する見込み。

旺盛なインバウンド需要を取り込むために、四国圏の有形無形の資源を活かし骨太な観光動線をつくることで外国人観光客に四国圏をPRしていく「広域観光周遊ルート」や、着地型旅行商品の開発を通じて魅力ある観光地域づくりを目指す「観光圏」の取組等により、四国圏独自のお遍路文化や自然・歴史等を活かした魅力ある観光地域づくりを促進。

四国の観光の魅力をWEBや放送コンテンツにより積極的に情報発信し、滞在型観光、体験型観光による交流人口の拡大による地域の活性化を図る。

訪日外国人旅行者を円滑に受け入れるために受入体制の整備を推進して、四国圏への観光客増加と地域活性化の実現を図る。

瀬戸内海と太平洋のイメージ写真

目的を達成するための取組

  • 1.「広域観光周遊ルート」等による観光振興
  • 2.四国圏のの特徴を活かした観光による交流促進

1.「広域観光周遊ルート」等による観光振興

●広域観光周遊ルートの形成等の取組を促進

広域観光周遊ルートの形成により複数の県を跨がって、テーマ性・ストーリー性を持った一連の魅力ある観光地をネットワーク化するとともに、骨太な「観光動線」とすることで、四国圏をまだみぬ魅力あふれる観光地として海外に向けて積極的にPRし、外国人観光客の来訪を促進

広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」の図

▲広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」

(左図)広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」の図、(右上図)外国人の歩きお遍路さん、(右下図)心が通じるお接待の写真

▲(左図)広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」、(右上図)外国人の歩きお遍路さん、(右下図)心が通じるお接待

●インバウンド観光の振興

国と連携先が共同して実施するビジット・ジャパン(VJ)地方連携事業として取り組む訪日プロモーション活動等の展開を通じ て、四国圏の魅力を積極的に発信して、来訪者を増加

ビジットジャパン地方連携事業の図

▲ビジットジャパン地方連携事業

(左上図)旅行商談会、(中図)視察旅行、(右上図)免税店制度の拡充、(左下図)外国メディアによる番組制作の写真

▲(左上図)海外の旅行業者に四国の魅力をPR(旅行商談会)、(中図)観光列車など多様な素材で四国の魅力をPR(視察旅行)、(右上図)免税店制度の拡充により外国人旅行者のショッピング意欲を刺激、(左下図)外国メディアによる番組制作(webに動画を掲載)

●日本風景街道による美しい街道づくり

「道」を舞台に地域住民、NPO及び自治体等の多様な主体が協力し、地域ならではの景観・自然・歴史・文化等の地域資源を活かした活動により、美しい国土景観の形成や地域活性化、観光振興につなげていく

日本風景街道、観光圏、全国モデル道の駅と重点道の駅を示した四国の図

▲四国における日本風景街道、観光圏、全国モデル道の駅と重点道の駅

(左上図)~オーシャンビュー~南阿波サンライン風景海道、(中図)むれ源平石あかりロード、(右上図)えひめ やまなみ燦々風景街道、(左下図)土佐のまほろば風景街道の写真

▲(左上図)~オーシャンビュー~南阿波サンライン風景海道、(中図)むれ源平石あかりロード、(右上図)えひめ やまなみ燦々風景街道、(左下図)土佐のまほろば風景街道

○日本風景街道

「地域の資源」と「活動する人たち」、「活動内容」、「活動の場」から構成され、多様な主体による協働のもと、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を活かした国民的な原風景を創成する運動を促す

●地方創生の核となる「道の駅」の機能強化等の推進

地方創生の核となる「道の駅」の機能強化等の取組を推進し、「道の駅」を地域の歴史・文化、地域資源を発信する場所として活用するなど、地域の観光振興の核として位置付け、観光拠点化する取組を支援

(左図)道の駅の企画・運営を支える生産者チーム、(右図)道の駅に出荷する地場農産物にトレーサビリティやPOS(生産履歴管理)システムを導入の写真

▲(左図)道の駅の企画・運営を支える生産者チーム、(右図)道の駅に出荷する地場農産物にトレーサビリティやPOS(生産履歴管理)システムを導入

●観光圏の形成を支援し、国際競争力の高い魅力ある観光地域づくりを推進

自然・歴史・文化等において密接な関係のある観光地を一体として、地域の関係者が連携し、幅広い観光資源を活用して、観光客が滞在・周遊できるよう、国際競争力の高い魅力ある観光地域づくりを推進

(左図)香川せとうちアート観光圏、(右図)にし阿波~剣山・吉野川観光圏の写真

▲(左図)香川せとうちアート観光圏、(右図)にし阿波~剣山・吉野川観光圏

2.四国圏の特徴を活かした観光による交流促進

●四国八十八景による魅力発信

四国圏の素晴らしさを実感できる「眺め」とそれを「見る場所」を一組として選び、素晴らしい眺めが長く保たれる取組や眺める場所としてふさわしい環境の整備を行うなど、魅力ある「四国八十八景」を保全・創出

四国八十八景プロジェクトの図

▲四国八十八景プロジェクト

●「瀬戸内海観光連携推進会議」や「みなとオアシス」等による  クルーズ船受入環境改善

「瀬戸内海観光連携推進会議」による国内外に向けた瀬戸内海の魅力の情報発信や、クルーズ船の受入環境改善を図るための積極的な情報発信により寄港地誘致を促進し、寄港地におけるおもてなしの機運醸成や寄港地周辺での観光ルート形成等を推進

(左2図)寄港地におけるクルーズ船歓迎イベント、(右図)海外向け広報DVDの写真

▲(左2図)寄港地におけるクルーズ船歓迎イベント、(右図)海外向け広報DVD

港の既存ストックを有効活用して、地域住民と来訪者の「にぎわい交流拠点」として「みなとオアシス」を活用し、クルーズ船の受入環境を改善

みなとオアシス宿毛、みなとオアシス伯方、みなとオアシスうたづウミホタル、小松島みなとオアシスの写真

▲四国のみなとオアシスの事例(みなとオアシス宿毛、みなとオアシス伯方、みなとオアシスうたづウミホタル、小松島みなとオアシス)

●圏域内外の交流・連携の強化

圏域内外の交流活性化等による活力と魅力の向上を図るため、本四架橋やフェリー航路等の利用促進や離島架橋の整備の推進、四国8の字ネットワークの形成等主要幹線道路の整備を推進

「環瀬戸内海地域交流促進協議会」では「スポーツ」、「海」、「歴史・文化」、「食」をテーマに、経済界、自治体等が一体となって環瀬戸内海地域の魅力を国内外に発信

(左図)大洲・八幡浜自動車道、(右図)環瀬戸内海地域交流促進協議会における新たな取組の写真

▲(左図)主要幹線道路の整備(大洲・八幡浜自動車道)、(右図)環瀬戸内海地域交流促進協議会における新たな取組

●「自転車」を軸とした連携による魅力発信

四国圏を「サイクリング・アイランド四国」として広く国内外に情報発信し、国際大会や全国的な自転車イベント等の開催を通じて、国内外からの観光客を誘致

四国のサイクリングロードと四国歴史文化道モデル地域を示した四国の図

▲四国のサイクリングロードと四国歴史文化道モデル地域

瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会の開催の写真

▲瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会の開催

●快適な自転車走行環境の整備

レンタサイクルやサイクルオアシス(休憩施設、宿泊施設等)の受入環境の整備・機能強化、自転車走行レーンの表示(ブルーライン)等の整備を促進

(左図)休憩所、(中図)宿泊施設、(右図)自転車走行レーン(ブルーライン)の整備の写真

▲(左図)休憩所(しまなみサイクルオアシス)、(中図)宿泊施設(シクロツーリズムしまなみ)、(右図)自転車走行レーン(ブルーライン)の整備

●「アート」を軸とした連携による地域活性化

四国圏を「アートアイランド」として印象付けるための情報発信や「アート」を軸とした魅力を国内外に積極的に情報発信することで、四国圏の交流人口を拡大させ、地域を活性化

(左・中図)瀬戸内国際芸術祭2016、(右図)瀬戸内美術館ネットワークの写真

▲(左・中図)瀬戸内国際芸術祭2016、(右図)瀬戸内美術館ネットワーク

●四国歴史文化道による魅力発信

官民が一体となった「歴史文化道」の事業による歴史的文化遺産を結ぶ道路網や標識類の整備の推進により、四国圏への観光客増加と地域活性化を促進

歴史文化道モデル地域の写真

▲歴史文化道モデル地域

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