1.防災操作 大雨をダムに貯め込んで下流の被害を軽減
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■中筋川ダムは、洪水時には上流域から注ぎ込む毎秒350m³のピーク流量に対し、毎秒280m³をせきとめ、下流域に対し毎秒70m³(最大放流量毎秒80m³)の流下量に調整し、下流沿岸地域の洪水被害を軽減する計画となっています。 このため中筋川ダムの貯水池は、洪水期の洪水調節の容量860万m³と利水容量340万m³とを合わせた、1,200万m³の貯水容量を確保しています。 |
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平成28年9月20日の台風19号では総雨量425mm(最大時間雨量85mm)の降雨がありました。中筋川ダムでは、この大雨で増水した川の水を貯め込み、ダムより下流の水位を最大約125cm、流量にして約295m³/s低減させる効果がありました。(磯ノ川地点:治水基準点) 中筋川ダムでは1年間に平均2~3回、多い年には6~7回このような防災操作を実施し、ダムより下流の洪水被害を軽減しています。 |
2.流水の正常な機能の維持
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川を流れる水は、川で生息・生育する動植物にとって重要なものです。中筋川ダムでは、それらの動植物や周辺の自然環境の保全などのため、適切な水量・水質の確保とその維持を図ります。 |
3.かんがい用水
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中筋川ダムでは、農業の安定と発展のため、四万十市・土佐清水市・大月町・三原村の農地に対し、年間最大190万m³のかんがい用水を確保・補給します。 |
4.水道用水
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宿毛市東部地区は、地下水や伏流水などを利用した簡易水道により給水されていましたが、水洗トイレの普及や生活水準の向上などにより、水道用水の需要が高まっています。 このため中筋川ダムから宿毛市に対し、1日当たり最大2,000m³を確保・補給します。 |
5.工業用水
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高知県西南地域の発展に寄与する高知西南中核工業団地の水需要に対し、中筋川ダムから1日当たり最大8,000m³の工業用水を確保・供給します。 |