中筋川ダムの諸元
<ダム>
位 置 高知県宿毛市平田町黒川
集水面積 21.1km² |
中筋川ダムの構造
▲クリックで拡大版pdfファイルが開きます。
自然との調和を大切にしたダムの景観デザイン
■人類が作り出す構造物の中でも最大級のダムに、景観設計を導入しました。 地域の人々や、中筋川ダムを訪れる人たちへ、身近な学習の場・憩いの場を提供し、誇りとなるようなランドマークの形成を目指したものです。 |
<階段状の下流面>
■中筋川ダムのデザインの最大の特長は、下流面を階段状にしたところにあります。これは景観を重視するという考えのもと、単調になる堤体下流面にどう表情をつけるか、同時に機能もあわせ持たせたいという検討の結果でした。 ■越流水の勢いを押さえながら、豊かな表情をもった堤体はこうして登場し、ステップの高さは75cm・85段におよびました。 |
<左右対称で落ち着きのあるデザイン>
■堤体に設置されている中央にある2つのオリフィス吐口は、それぞれ高さが違います。違う高さの吐口を外観状上下・左右対称に見せています。 ■中央部にある2つの塔は、水位計塔とエレベーター塔です。機能的には2つの塔は同じ高さではありませんが、高さを合わせたデザインにして、鳥類の観察等に利用しています。 |
|
■堤体ステップの横(水平)線に対し、橋げたやタワーの縁に入れた凸ラインなど、縦(垂直)線を交差させ落ち着きのあるデザインとしてまとめました。 |
<照明ポールのない天端>
■照明ポールが複数立ち上がると、煩雑な印象となるため、ダム天端照明を一般的なポール照明から、高欄照明へ変えています。また、生態系への配慮のため、低誘虫性蛍光灯を使用しています。 |