石手川上流の日浦地区は、清流のせせらぎが聞こえるのどかな地域で、川沿いには河原の石を積み上げた棚田が多く残っている。
秋には彼岸花がけい畔一面に咲き乱れ、黄金色の稲穂と相まって美しい景観をなす。
日浦地区は、東方に今治市(玉川町)に隣接している水ヶ峠(みずがとうげ)、北方に高縄山(たかなわさん)、南方には明神ヶ森(みょうじんがもり)と三方を山に囲まれ、それぞれから流れ出た清流に沿って石積みの棚田が形成され、日本の原風景が広がっている。
日浦地区は、その景観を活かした活動が盛んで、緑の少年団やホタルの保存活動や地元公民館による棚田に咲き誇る彼岸花を生かしたイベント「彼岸花写真コンテスト」を開催し、写真愛好家などに喜ばれている。