標高212mの瀬戸風峠は、かつて伊台や五明方面から道後へ通じる交通の要ともいうべき大切な所だった。
峠の道を上ると、竹やぶ、松、杉並木、みかん畑と次々と風景が移り変わっていく。
生活道として多くの人々が去来した峠も新しい道が次々と整備された今では、もっぱらハイキング・コースとしての利用がほとんど。
急で狭い坂道は決して楽な道ではないが、その疲れを吹き飛ばしてくれるのが峠の頂上からのパノラマ。
松山市街はもちろん遠く瀬戸内海までが一望でき、すがすがしさは格別だ。
周辺の木々からは野鳥のさえずりも聞こえてくる。