物部川流域の概要
〜上下流交流を深める流通経路〜
物部川(ものべがわ)は、高知県中部に位置する幹川流路延長71km、流域面積508km2の一級河川です。 その流路は、高知県香美市(かみし)の白髪山(しらがやま)(1,770m)を水源として、途中、上韮生川(かみにろうがわ)、舞川(まいかわ)、川の内川(かわのうちがわ)等を合わせつつ西流しています。その後、香美市杉田(すいた)で南に向きを変え、香美市神母ノ木(いげのき)で香長(かちょう)平野に出て、扇状地を形成しつつ南流し、香南市(こうなんし)吉原で太平洋に注いでいます。河床勾配、上流部は約1/40、中流部は約1/145、下流部でも約1/280、と、急流です。 流域は、南国市(なんこくし)、香南市、香美市の3市からなり、流域内人口は約39,000人です。上流域には剣山(つるぎさん)国定公園、別府峡(べふきょう)等があり、豊かな自然環境に恵まれています。また、下流域には高知空港や高知県東部と県都高知市を結ぶ国道などが整備され、交通の要衝となっています。さらに下流域に広がる香長平野は高知県最大の穀倉地帯であり、稲作のほか、野菜を中心とする施設園芸も盛んに行われています。
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