山鳥坂ダムブログ

第10回鹿野川ダム水質検討会を開催しました

2015年2月3日

調査設計課の新谷です。


1月26日に、肱川風の博物館において『鹿野川ダム水質検討会』を開催しました。

この検討会は、鹿野川ダム湖における効果的な水質改善の方法について専門家の方々等からご意見をいただくために行っているもので、平成19年の第1回から数えて10回目となります。

鹿野川ダム湖では、夏場などに水面の温度が上昇するとアオコが発生しやすくなることから、水の中に空気を送り込んで水深の小さいところから大きいところへと水を循環させる「曝気(ばっき)循環装置」を5基設置し、平成22年から運転を開始していますが、それに加えて昨年からは、ダム湖底近くに酸素の豊富な水を送り込むことなどにより水質を改善させる「深層曝気装置」と「高濃度酸素水供給装置」を設置し、試験的に稼働させています。

検討会では、それらの装置による水質改善の効果のほか、流域の高校生や小学生と一緒に行った水路での水質浄化実験の結果報告を行いました。

(このブログで昨年6月19日10月2日に紹介させていただいた取り組みです。) 委員の方々からは、『昨年は夏場にまとまった雨の降った回数が多かったこともあり水質は安定していた。

鹿野川ダム湖で陸封型のアユは順調に成長している。』『深層曝気装置・高濃度酸素水供給装置によって徐々にDO(溶存酸素)が広がる状況が確認できた。』等のご意見をいただきました。

引き続き、委員の方々からいただいたご意見を踏まえ、鹿野川ダム湖の水質改善を進め、よりよい肱川を皆さんと一緒につくっていきたいと考えています。

第10回鹿野川ダム水質検討会1

【第10回鹿野川ダム水質検討会開催状況】

第10回鹿野川ダム水質検討会2

【曝気循環装置(稼働中)】

第10回鹿野川ダム水質検討会3

【深層曝気装置(設置前)】

第10回鹿野川ダム水質検討会4

【高濃度酸素水供給装置(設置前)】

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