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痕跡調査とは、洪水後、洪水水位の痕跡を調査,測量するものである。一般に、警戒水位以上の洪水または低水路満杯流量(平均年最大流量)程度の洪水が発生した場合に行われる。
調査地点は、距離標,構造物位置,河道狭窄部,流下能力不足位置などが一般的である。調査結果は、準二次元不等流計算などによる河道解析時に水面形を再現し、粗度係数を逆算することなどに用いられており、治水計画上重要なデータである。なお、ゴミなどの痕跡は、実際の痕跡よりズレ落ちていることがあるため、注意が必要である。
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写真:痕跡調査 |
平均年最大流量とは、各年の年最大の流量を抽出し、統計年数間で平均した流量のことをいう。一般に、1級河川においては、平均年最大流量が低水路満杯流量と同程度といわれている。 |
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