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シバ群落
類似群落:
ギョウギシバ群落

高水敷 植栽起源




識別ポイント
高水敷の公園やグラウンド周辺、築堤初期の堤防法面に、植栽されたシバが優占することで識別できる。刈り取りなどの管理が行われており、群落高は低い。ギョウギシバ(右上)はシバ(右下)に似るが、花序が放射状になることで識別できる。

構成種
出現種は数〜10 種程度と少ない。ヨモギ、エノコログサなどが成育するほか、カゼクサ、メヒシバなどカゼクサ群落との共通種も多い。

成育立地の環境特性
整備された高水敷に植栽される。本群落は定期的な刈り取り管理によって維持されており、刈り取りを停止すると、ヨモギクラス、ススキクラスの群落へ遷移する。シバ群落として維持するためには、年4 回以上の刈り取りが必要となる。

生態的機能
人工的に植栽された草原であり、生態的に特筆すべき点はない。

隣接する群落
カゼクサ群落などの踏み跡群落、ヨモギ群落、セイタカアワダチソウ群落などの路傍雑草群落と隣接する。

四国での分布
シバ群落は重信川、物部川、ギョウギシバ群落は吉野川、土器川、重信川、仁淀川、四万十川、物部川で確認されている。吉野川、肱川では広範囲に分布している。なお、四万十川については、採草地も含めた分布である。


保全上の留意点
特に留意する必要なはい。

植物社会学上の位置づけ
人工草原であるため、位置づけは検討されていない。