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カゼクサ群落
類似群落:
オヒシバ群落

高水敷 在来




識別ポイント・構成種
高水敷の人の踏み跡や車の通り道にカゼクサなどが優占し、帯状の群落を形成することで識別できる。草丈は低く、多くは0.5m 以下である。構成種は数〜10 種程度と少ない。カゼクサのほか、ネズミノオ、チカラシバ、オオバコなどが成育する。

成育立地の環境特性
高水敷の管理道路などの車や人の踏みつけがある立地である。本群落は踏圧を持続的に受けることにより維持されている。踏圧がなくなると、遷移が進行し、ヨモギクラス、ススキクラス、ノイバラクラスの群落へ移行する。

隣接する群落
ヨモギ群落、セイタカアワダチソウ群落などの路傍雑草群落と隣接する。

四国での分布
肱川、土器川、仁淀川、物部川で確認されている。分布は点在しており、出現頻度はそれほど高くない。なお、植生図に現れないような小規模な群落が、他の河川にも分布している可能性がある。


保全上の留意点
特に留意する必要はない。

植物社会学上の位置づけ
カゼクサ−ニワホコリ群集、ミチヤナギ群団、オオバコオーダー、オオバコクラス