〜昔からの貴重な水を供給する川〜
土器川流域を含む中讃地域は、年間降水量が少ない地域のため、昔から渇水に悩まされてきました。このため、土器川の水は地域の限られた貴重な水源として、主にかんがい用水に利用され、周辺の数多くのため池に導水・貯水されています。
さらに、日常的に瀬切れが発生する土器川では、「出水(ですい)」と呼ばれる特徴的な取水施設が沿川に数多く設けられており、土器川の地下を流れる伏流水も取水するなど、土器川の水は余すことなく利用されています。
また、かんがい用に比べわずかな量ですが、上水道用水としても利用されています。
大川頭首工 (土器川 河口より16.7k付近) |
天川頭首工 (土器川 河口より23.7k付近) |
竜王出水 (土器川 河口より7.0k左岸) |
〜日常的に水が少ない瀬切れの川〜
土器川の水は、貴重な水源として余すことなく利用されているため、河川を流れる水が日常的に少なく、頻繁に瀬切れが発生しています。
(高柳橋上流 河口より6.0q付近) 瀬切れ発生状況
(中方橋下流 河口より8.0q付近)
〜日常的に水が少ない瀬切れの川〜
土器川の河川水質の環境基準類型指定は、全域がA類型です。丸亀橋より上流の区間では環境基準(BOD75%)を満足する良好な水質を維持しています。
一方、丸亀市街地を流れる区間では、支川から汚濁水が流入し、環境基準を満足していない状況にあります。なお、古子川では浄化施設による水質浄化を行っています。