■ヨモギ群落
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■識別ポイント 安定した低水敷から高水敷、堤防法面に、ヨモギが優占することで識別できる。ヨモギはほかの植生にもよく出現するが、ヨモギ以外に特徴づけるような種群を含まない群落を、本群落に位置づける。群落高は0.2 〜1.7mと、攪乱条件などにより大きく異なる。 ■構成種 構成種は数〜25 種程度、平均は15 種程度と立地条件などにより大きく異なる。コマツヨイグサ、コセンダングサ、ヤハズソウ、シロツメクサ、カスマグサなどの出現頻度が高い。 ■成育立地の環境特性 乾燥から適湿な富栄養な立地である。冠水または不定期な刈り取りにより維持される。これらの頻度が低下すると、ノイバラ群落、アカメガシワ−ヌルデ群落などの低木林へと移行する。 ■生態的機能 バッタ類などの生息環境となっている。 ■隣接する群落 水辺側ではオギ群落などと隣接する。陸域側ではクズ群落、ノイバラ群落、堤防法面のチガヤ−ヒメジョオン群落などと隣接する。 ■四国での分布 徳島県、香川県、愛媛県に河口をもつ河川で確認されている。それらの河川における分布範囲は広い。 ■保全上の留意点 特に留意する点はない。 ■植物社会学上の位置づけ 本群落と類似したヨモギの優占する植生は、ヨモギ−ユウガギク群集が知られている。上級単位は、ヨモギ−チカラシバ群団、ヨモギオーダー、ヨモギクラスである。 |
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