経路案内標識

道順を示す経路案内標識には、予告・交差点・確認の3種類があります。
また、矢印には路線番号が明記されており、一般国道は「逆三角形」、都道府県道は「六角形」で示しています。

予告案内標識

予告案内標識

方面及び方向を案内するもので、交差点手前に設置されています。
運転者に分岐地点の予告を行うと共に、進路変更の準備を促す標識です。
「○○○m」と表記され交差点までの距離を示します。

交差点案内標識

交差点案内標識

方面及び方向を案内するもので、交差点部に設置されています。
運転者に進路変更を促す標識です。

確認案内標識

確認案内標識

方面及び距離を案内するもので、交差点を過ぎたところなどに設置されています。
進路が誤ってないことを確認する標識です。
単路では約5km毎に進路の確認のため設置しています。

経路案内に用いる地名

表記される地名は、重要度に応じて基準地、重要地、主要地、一般地に区分され、表記する地名も限定しています。

区分 候補となる地名
基準地 重要地の中の特に主要な都市。概ね1県1都市
重要地 県庁所在地の中心都市、又はそれと同様に重要とされる地名
主要地 地方の中心市町及び著名地点(役場、駅、主な観光地、空港等)
一般地 重要地、主要地以外の市町村、その他沿道の著名な地点

また、表記される地名は原則として「市」「町」「村」の表示を省きますが、他の名称と誤解を招くおそれのある場合は「市」「町」「村」を表記しています。
例)吉野川市、小豆島町、四国中央市、黒潮町、四万十市、四万十町など

四国地域において表示される基準地・重要地・主要地・一般地はこちらPDF

経路案内に用いる地名の表示方法

一般道路はその機能によって「主要幹線道路」、「幹線道路」、「補助幹線道路」の3つに分類されています。経路を案内する標識ではこの分類に応じて第1ランクの地名の内、最も近い地名を表示しています。

道路の分類

主要幹線道路 大都市圏相互を連絡し、圏内の骨格となる国道で、高速道路を補完する道路
幹線道路 主に主要幹線道路以外の国道と主要地方道で、主要幹線道路を補完する道路
補助幹線道路 主に一般都道府県道などで、幹線道路を補完する道路

道路の分類と用いる地名

道路の分類

用いる地名
重要地 主要地 一般地
主要幹線道路  
幹線道路
補助幹線道路

◎:第1ランク(原則として用いる地名)
○:第2ランク(2地名表示の場合用いる地名)

主要幹線道路の経路案内標識の例

予告・交差点案内標識

予告・交差点案内標識

方面及び方向を案内する標識は、直進方向に2地名表記する場合、左に重要地、右に主要地を表記しています。
また、左右の方向には、主要幹線道路の場合は最も近い重要地、幹線道路の場合は最も近い主要地を表記しています。

確認案内標識

確認案内標識

方面及び距離を案内する標識は、上段から距離の遠い地名順に表記しています。
距離は通常、市役所や町村役場正面地点までとしていますが、地域の状況や特別な利用により、やむを得ない場合は、主要交差点、駅、繁華街などの代表的な地点を基準にしています。

また、標示板から地名が消えることにより当該地点に到着したことを確認できる仕組みとなっており、重要地の行政区域に入ると、進行方向に対して最も近い重要地の表示に切り替わります。当該地域に到着したことは、「市町村標識」で確認ができます。

予告・交差点案内標識と確認案内標識

注)
直進方向の地名を表示例としたものであるため、交差方向の地名は表示していません。

重複区間の表示方法

路線番号の案内は重複区間でも途切れなく案内することとしています。
例)国道32号と国道192号

経路案内標識の矢印の色の特例

経路を案内する標識の矢印の色は「白色」としていますが、行き先方面の案内を明確化し、交通の安全と円滑を図るため、必要がある場合は白色以外で表示しています。
標識の矢印の特例措置のみでは道路案内が不十分な場合は、路面を矢印と同色にカラー舗装して案内しています。
例)西堀端交差点(愛媛県松山市)

案内標識シート

四国独自の取り組みとして、平成16年4月開催の四国地方幹線道路協議会において、従前の案内標識を安価に補完するための案内標識シートの整備を進めていくことが決定しました。
このシートは、著名地点・路線番号・地名の組み合わせで3タイプあり、照明柱や車両用防護柵支柱など道路附属物に設置しています。


設置例