渡川流域の概要

四万十川は、その源を高知県高岡郡津野町の不入山(いらずやま、標高1,336m)に発し、南に流れ、高岡郡四万十町窪川において流れを西に向け、四万十町大正において梼原川を合流し、四万十市西土佐において再び流れを南に転じ、広見川、目黒川、黒尊川の支川を合わせ、四万十市佐田より中村平野に入り後川及び中筋川を合わせ太平洋に注ぐ、幹川流路延長196km、流域面積2,186km2の一級河川です。

 

地形特性

流域の地形は、上流部は不入山をはじめとする急峻な山地に囲まれ、中流部は窪川盆地を経て再び山地に囲まれ、平野は下流部にわずかに見られる程度です。 

河床勾配は、源流から佐賀取水堰堤までの上流部では約1/100〜1/650程度、佐賀取水堰堤から中村平野の上流端までの中流部で約1/380〜1/1,300程度、中村平野のある下流部では約1/1,200〜1/2,200程度となっています。

後川や中筋川が合流する下流の平野部では低平地が拡がり、洪水時には四万十川本川の影響を受けやすく、内水被害が発生しやすい状況となっています。

 

 

降雨特性

気象特性としては、年平均降水量が約2,900mmで、全国平均の約1.7倍となっており、全国でも有数の多雨地帯です。

台風常襲地帯に位置し、8月から9月の降水量が多くなっており、近年では平成16年の台風23号や平成17年の台風14号などで被害を受けました。

また、四万十川、後川、中筋川では、降雨パターンにより洪水の出方が異なっており、それぞれ戦後最大洪水が異なります。

 

 

 

このページのトップへ