■ノイバラ群落
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![]() ■識別ポイント 低水敷においてノイバラが優占する低木林である。花期は5 〜6 月頃で、白い花が目立つ。また、特有の羽状複葉とトゲを持つことから、識別は比較的容易である。群落高は2m 程度である。 ■構成種 構成種は数〜25 種程度、平均は10 種程度である。おもに、ヨモギ、ススキ、ツルヨシなどである。 ■成育立地の環境特性 適湿からやや乾燥気味の立地であり、土壌も砂質から砂礫質まで適応範囲は広い。不定期な冠水により、維持、または消長を繰り返す。冠水頻度が低下し、安定してくると、アカメガシワ−ヌルデ群落などの低木林へ遷移する。 ■生態的機能 ノイバラはやや乾燥した砂礫河原でも群落を形成することができる。河川内における林縁性の動物の生息環境としての機能を有している。 ■隣接する群落 水辺側ではツルヨシ群落、オギ群落など、陸域側ではクズ群落、堤防法面のチガヤ−ヒメジョオン群落などと隣接する。 ■四国での分布 大部分の河川において確認されている。とくに、土器川、那賀川、物部川では広く分布している。 ![]() ■保全上の留意点 河川内における植生の多様性を維持する観点から、一定の面積を保全することが望ましい。 ■植物社会学上の位置づけ ノイバラが優占する群集は報告されていないが、上級単位はヘクソカズラ−スイカズラ群団、クズ−トコロオーダー、ノイバラクラスに含まれる。 |
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