山鳥坂ダムブログ

岩谷自治センター起工式

令和3年7月9日

調査設計課の文野です。


 去る6月28日(月)「岩谷自治センター起工式」が開催されましたので式典の様子を見学させていただきました。
梅雨時期で、雨も心配されましたが、くもり空の過ごしやすい天気の中で執り行われました。

 この「起工式」は、山鳥坂ダム建設事業で湛水地にあたる、現在の岩谷自治センターを「菟󠄀野尾地区」から「敷水地区」へ新しく建築(移設)するにあたって行われたもので、式では各工事関係者が参加して土地や工匠の神様に対して、その土地を使用する許可をいただき、これからの工事の順調な進捗と安全を祈願する儀式が行われました。

 儀式の中でも、重要とされているのが『鍬入れの儀(くわいれのぎ)』といわれ、土地の神様を鎮める儀式です。重機などがない時代は、鎌で草を刈り、鍬で土を掘り起こし、鋤で土地を平らに均したことが起源だそうです。



【写真1】鍬入れの儀の一つ
『斎釜(いみかま)』 ・・・ 盛砂に鎌で草を刈る所作をする儀式。



【写真2】鍬入れの儀の一つ
『斎鍬(いみくわ)』 ・・・ 鍬で土を掘る所作をする儀式。



写真3】鍬入れの儀の一つ
『斎鋤(いみすき)』 ・・・ 鋤で土をすくう所作をする儀式。



【写真4】
『玉串奉奠(たまぐしほうてん)』


 また、神様を敬う心を表す儀式として、玉串を奉納し、二礼二拍手一礼が行われました。



以上の他、『祝詞奏上(のりとそうじょう)』・『四方祓(しほうはらい)』・『鎮物埋納の儀(ちんぶつまいのうのぎ)』などが行われました。


私は、今回初めて起工式を見たのですが、儀式でのそれぞれの重要性や所作を間近で学ぶ事ができ、自分のこれからに活かせる良い経験となりました。


関係者の皆様、この様な機会をいただき、ありがとうございました。
これから始まる工事の安全と順調な進捗をお祈りしています。

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