山鳥坂ダムブログ

成瀬ダムで勉強してきました。

平成29年9月15日

調査設計課の森本です。


8月24日、秋田県を流れる雄物川水系成瀬川に多目的ダムとして計画されている成瀬ダムを見学してきました。

この成瀬ダムは、堤高114.5m、堤頂長755m、堤体積485万m3のダムで、コスト縮減、環境保全に配慮できることから、ロックフィルダムから台形CSGダムに形式を変更してい ます。

そのため、山鳥坂ダムにおいてもコスト縮減、環境保全への取組における重要な参考事例となると考え、現地で勉強させていただきました。

ちなみに、山鳥坂ダムは、重力式コンクリートダム、堤高103m、堤頂長282m、堤体積69万m3の計画となっています。

成瀬ダム位置図
(成瀬ダム工事事務所HPより)
成瀬ダム完成イメージ
(成瀬ダム工事事務所HPより)

ここで、先ほど登場したCSG(台形CSG)について簡単にふれたいと思います。

CSGとは新しい技術でCemented Sand and Gravelの略、簡単に言うと砂やレキ(石)を含む土にセメントを混ぜたものです。

つまり河原や山にある土をそのまま材料として使うことができます。

コンクリートダムの場合は、土を取り除き、石を決められた大きさに割って使います。

CSGの材料(土・石)CSG試験施工状況

成瀬ダムでは、ダム本体の工事に向け、材料を集めたり、試験施工を行っていました。


現地では、ダム建設予定地を見ながらご説明いただき、こちらからの質問にも大変丁寧に教えてくださいました。

現地説明の様子

今回の見学は、大変有意義なものとなりました。

山鳥坂ダムの着工に向け、技術的に工夫したいこと、周辺の環境・地域にできることなど、たくさん気付くことができました。

これからも、よりよい山鳥坂ダムを目指して頑張っていきたいと思います。

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