山鳥坂ダムブログ
少彦名神社の参籠殿修復竣工式が開催されました
2015年3月10日
工務課の江田です。
3月7日(土)に大洲市菅田町大竹(肱川の左岸側に位置する山腹)にある
この少彦名神社は、その名の通り、少彦名(通称おすくな様)が祭ってある神社です。
おすくな様の歴史は、遙か3000年前で日本風土記編集前の出雲風土記に現れている神様だそうです。
また、道後温泉を造営したという伝説も残っているそうです。
また、少彦名神社の参籠殿は「懸け造り建築」という珍しい建築手法であり希少性が高く、建造物文化遺産として非常に重要だそうです。
しかし、昨今老朽化が進み、倒壊寸前の状態にまで陥っていたところ、世界の歴史的建造物の保存に取り組む非常利団体「ワールド・モニュメント財団(WMF)」の危機遺産リストに選出されたことをきっかけに世界からの寄付金が集まり、修復に至ることができたそうです。
さて、こちらが少彦名神社の参籠殿です。
ご覧の通り、建物の大部分が木で組まれた宙に浮いたような状態で建っています。
一見、京都の清水寺の舞台のようですね。
当日は、大洲市長や修復に携わった方々が「参籠殿で学んだこと、そして未来につなぎたいこと」と題してシンポジウムが開催されました。
その後は恒例のもちまき。
たくさんのお餅が準備されていたため、遠慮気味に頂いたつもりですが、こんなにもたくさんの紅白餅を頂くことが出来ました。
私は大洲市に来てもうすぐ1年になりますが、まだまだ大洲市内に知らない場所が数多くあることに気付かされました。
肱川を望む場所に佇む少彦名神社。
他にも如法寺・臥龍山荘・大洲城など、肱川のそばには多くの史跡があります。
このことから大洲という地が昔から肱川と密接な関係を築いてきたことがわかります。
私たちはその肱川に鹿野川ダムの改造事業と山鳥坂ダム建設事業という大きく後生に残る構造物を造るということで今後も身を引き締めて業務を遂行し、安全安心して暮らせる豊かな肱川流域を造っていきたいと思います。