阿波五街道 阿波歴史街道
讃岐街道(さぬきかいどう)
 讃岐街道は徳島から讃岐国へ向かう五里の道です。徳島城鷲の門から、佐古・蔵本・島田(以上徳島市)・徳名渡し(藍住町)・大寺(板野町)を経て大坂峠を越えて讃岐国馬宿(香川県大川郡引田町)へ至ります。この途中、大寺で撫養街道と交差しました。
 この行程中に川が四ヵ所あり、さかり松と高木は船で渡りました。ほかの二ヵ所、田宮口川は深さが満潮時には約1メートル、干潮時には約30センチ、高崎川は深さが約22〜23センチで、頃合いをみはからってそれぞれ歩いて渡りました。
 なお、讃岐国境の大坂村(板野町)には番所が置かれ、人々の出入国は厳重に検査されていました。当時は現在のように自由に旅行はできませんでした。旅行するときには必ず身分証明書ともいえる往来手形を身につけなければなりませんでしたし、とくに国境の近くの番所(関所)を通行するさいには通行手形(通行許可書)の確認が行われました。この大坂番所は讃岐へ抜ける主要道路でしたので、いっそうきびしく旅人や荷物の取り調べが行われたのでした。
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