電子納品の手順



■電子納品の手順

 電子納品関連基準には、「協議事項」があります。協議事項には電子納品において重要なポイントとなる部分が多く存在しています。電子納品に対する要求や仕様を決め、電子納品の作業を進めます。電子納品の手順は、およそ以下の流れで行います。



受発注者間で必要な内容について協議します。


・協議内容は、対象や適用範囲、成果品ファイルのフォーマットなどがあります。
 (電子納品を円滑に進めるため、予め取り決めておくべき内容があります。)
電子成果品を作成します。


・電子納品で規定されている成果品を、フォーマットなどの要求事項を考慮して作成します。
・作業中に発生する協議事項についても、その取り決めを反映させます。
電子納品媒体の階層を作り、ファイルをコピーします。


・業務や工事に応じて作成した電子成果品を格納する所定のフォルダを作ります。
・規定のファイル名になっていない場合にはファイル名を付け替えます。
管理ファイルを作成します。

・管理ファイルは、業務や工事を管理するもの、成果品の種類ごとにフォルダの下に作るものがあります。


納品する全てのファイルについてウィルスチェックを行います。


・ウィルスの検出ソフトについては最新のウィルスを検出できるものを使用します。
・ウィルスに感染したファイルが無いことを確認します。
正副2つの納品媒体を作成します。



・媒体ラベルに、所定の業務、工事情報と、ウィルス検出ソフトの情報を記述します。
担当者(発注者)に納品書を添えて納品します。
・納品時に内容の検査が行われます。(基準への適合性や内容について)




電子納品されたデータは、測量・調査・設計・工事、維持管理など、さまざまな局面で利用されます。そのため、電子成果物の品質は重要です。協議や作成時を含め品質に対する配慮が必要になります。




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