中筋川流域の概要

中筋川は、高知県宿毛市の白皇山(標高458m)を源とし、横瀬川、ヤイト川、山田川等の支川を合わせ中筋平野を東流しながら、四万十市実崎地点で四万十川と合流している一級河川です。

流域は、高知県西南部に位置し、宿毛市、四万十市、三原村の2市1村にまたがり、河川延長は36.4km、流域面積は157.1km²を有しています。

中筋川ダムは中筋川上流の宿毛市平田町に建設され、隣の三原村の堺にほど近い場所にあります。

横瀬川ダムは宿毛市と四万十市の堺付近で中筋川に合流する横瀬川の、上流(宿毛市山奈町)にあります。

流域マップ

中筋川流域の気候

中筋川流域の年平均降雨量は約2,900mmで全国有数の多雨地帯であり、台風常襲地帯に位置することから、降雨量は特に台風期にあたる9月に集中しています。



中筋川流域の地形

流域

南北を山地に囲まれた平野部を東流する中筋川には、山に降った雨が一気に流れ込んできやすくなっています。

流域

中筋川沿いの平野部は上流へいくほど低くなる「低奥型地形」により、川の勾配が極端に緩く、流れも遅くなり、本川(四万十川)の影響を受けやすくなっています。そのため比較的小規模の洪水でも、家屋浸水被害が起きやすくなっているのです。