新着情報

第13回「マイヅルテンナンショウの会」総会が開催されました

2019年5月18日

 5月18日、第13回「マイヅルテンナンショウの会」総会が開催されました。


 マイヅルテンナンショウの会は絶滅危惧種マイヅルテンナンショウの保護や貴重植物と清流四万十川を保全することを目的として取り組んでいる団体で、国土交通省が自然再生事業により実施した入田地区の樹木の伐採・間伐後に、より多くのマイヅルテンナンショウが確認された入田地区を主なフィールドとして活動しています。


 総会では、平成30年度の事業報告に加え、令和元年度も引き続きマイヅルテンナンショウの保護・管理・育成作業を継続するとともに、過去に種から育てた個体が開花する手前まで生育したため、移植を行う計画も報告されました。
 また、総会後には四国海と生き物研究室 岩瀬 文人氏を講師に迎え、「生物多様性の保全などについて」と題した講演が行われました。
 海洋温暖化に伴い、冬場の水温が上昇することで藻場が磯焼けし、サンゴ場へ変化している現状や、大月の海では南方系の種が増えてきていることが紹介されました。


 総会後は入田ヤナギ林へ移動し、第51回「四万十川自然観察会」を開催する予定でしたが、当日は悪天候のため中止となりました。
 このため、自然観察会とあわせて実施を予定していた保護区の草刈りは5月24日、有志により実施しました。     
 保護区には多数のマイヅルテンナンショウが見られ、参加者は目印となる杭をたて、マイヅルテンナンショウを傷つけないよう注意しながら草刈りを行いました。


 秋には結実株が見られることを楽しみにしたいと思います。  

 

 

総会の様子
 
岩瀬氏による基調講演
 
有志による草刈り
 
保護区で確認されたマイヅルテンナンショウ
 
TOP