全長5~10cm
体はやや細長く、口に長い一対のヒゲがあります。体の色は普通は銀色ですが、オスは産卵期になると頭の方は赤みを帯び、背びれと尻びれの外側が鮮やかな朱色に染まります。メスは体の色は変わりませんが、産卵するための管(産卵管)がお腹から長く伸びてきます。
河川の中・下流域、平野部の細流、農業用水路などのやや流れがあるところを好みます。
雑食性で、石についたコケ(付着藻類)や小型の底生動物を食べます。
一年を通じて川で生活しています。産卵期は4~8月で、メスは長く伸びた産卵管で淡水生の二枚貝に卵を産み付けます。卵からかえった子どもは25日ほどしてから貝から泳ぎ出てきます。
他の小魚と一緒に飴炊きや佃煮にして食べる所があるらしいで。味は少し苦みがあるみたいな。けんど、高知では数が少ないけん、食べる人はおらんよ。
図鑑には「マツカサガイに産卵する」と書かれていることが多いため、高知県でも同様だと誤解されています。高知県にはマツカサガイは分布せず、主にニセマツカサガイを利用しています。なお、ニセマツカサガイは県内では非常に数が少ないため、同じ環境に生息するミナミタガイも利用している可能性があります。