しまんとがわ いきもの図鑑

コショウダイ

大きさ

全長40~60cm

すがた

成魚はタイのような体つきで、灰色っぽい体に3本の太い帯が目立ちます。また、背中や背びれ、尾びれのコショウのようなツブツブ模様が特徴的で、名前の由来でもあります。 この魚は成長に伴って、まるで別種のように体型や模様が大きく変わります。

すみか

沿岸の岩礁域にいますが、子どもは内湾や汽水域にも入ってきます。

何を食べるか

肉食の魚で、活きた小エビなどを好みます。

この種の一生

産卵期は5~8月で、子どもは内湾や汽水域の浅い場所で過ごし、成長に伴って沿岸域に出て暮らすようになります。小さな群れを作って海底近くを泳ぎ回りながらエサを探します。

味 四万十のおんちゃんの食レポ

イサキの仲間はどれも味がえい!刺身、焼き、鍋、などなど。適度に脂の乗った白身は和洋中を問わず、どんな料理にも高相性。大きいがが、割に安く買えるのもえいね!

おさかな先生の雑学講座

この魚は、敵から身を守るために、いろいろなものに化けます(擬態:ぎたい)。赤ちゃんの時は、透明な尾びれ以外は全身真っ黒で、頭を下に向けてヒラヒラ漂い、まるで枯れ葉のように見えます。少し大きくなると、黄色と黒の鮮やかな模様が出てきて、それを見せつけるように体をくねらせながら泳ぎますが、これは有毒なウミウシやヒラムシに化けていると考えられています。