しまんとがわ いきもの図鑑

ヒラテテナガエビ

大きさ

体長9cmまで

すがた

ミナミテナガエビと比べると、成熟したオスのハサミは大きく、ハサミの柄の断面がだ円形をしているのが特徴です。また、腰に黒い帯があることでも区別できます。

すみか

河川の下流域から中流域の川底が石で清らかな瀬にすんでいます。

何を食べるか

雑食性で、水生動物や魚の死骸、イトミミズなどのほか、野菜のくずや藻類などを食べます。

この種の一生

子どもは海でただよいながら(泳ぎながら)生活していますが、少し大きくなると河口に戻ってきます。その後、川底をはって上流にのぼって成長します。成長して大人になると川を下って交尾をし、メスは産んだ卵をお腹に抱いて過ごし、子どもがかえったら海に放します(放出)。

味 四万十のおんちゃんの食レポ

唐揚げにして食べるとうまいけん、みんなも知っちょうろ。ミナミテナガエビと一緒に「エビ筒」という道具で獲るがやけんど、獲り過ぎで数が減っちょう川も多いけん、気をつけんといかんね。

おさかな先生の雑学講座

瀬にもぐって石を動かすと時々大きなヒラテテナガエビに出会います。立派な体格で、つい撮影したくなりますが、こいつは臆病で常にかくれようとするため、なかなか容易ではありません。
おんちゃん!大きなキュウリと川エビを甘めに煮た郷土料理もありますよね。
川エビはおいしいですが、おんちゃんも言っているように、数がとても減っていますので、大切に付き合っていきましょう。