しまんとがわ いきもの図鑑

ボウズハゼ

大きさ

全長8~15cm

すがた

体は細長く丸い筒状です。口の先は丸く、口は腹面に向かって開きます。上あごには細いへら状の歯が密に並びます。お腹に吸着力の強い楕円形の吸盤(きゅうばん)があります。オスの成魚は前の背びれが糸状に伸びています。体の色は赤みがかった茶色で、体には背中側から腹側に向かって黒っぽい茶色の帯状の模様があります。

すみか

河川の上・中流域に生息し、流れの速いところを好み、岩盤や転石の上で見られます。

何を食べるか

主に石についたコケ(付着藻類)を食べます。

この種の一生

繁殖期は初夏で、大きな石の下の天井に卵を産み付け、オスが卵を保護しています。卵からかえった子どもは海へと流れていき、翌年の春に川へ帰ってきます。寿命は3~4年といわれています。

味 四万十のおんちゃんの食レポ

捕まえるのが難しいけん、ふつうあんまり食べん。聞いた話では、塩焼きにするとアユに似た香りと味がするけんど、肉はブヨブヨしちょうらしいで。

おさかな先生の雑学講座

石に付いたコケ(付着藻類)を食べるので、内臓にノリのような香りがありますが、身が柔らかく、やや水っぽいため、あまりおいしくありません。