甲幅2.5㎝程度
甲羅はわずかに横長の長方形で厚みがあり、横前には2つの切れ込みがあります。ハサミは左右同じ大きさで、太くて丸く、表面はすべすべしています。ほぼ全身青緑色をしていますが、ハサミと甲羅のふち取りは淡い黄色です。目の下には列状のツブツブがあり、ハサミとこすり合わせて音を出すといわれています。
河口に近いヨシ原や川岸に巣穴を掘って、その中で生活しています。
雑食性で植物から動物までいろんなものを食べます。他のカニ類を襲って食べることもあります。
子どもは海でただよいながら生活していますが、少し大きくなると干潟に戻ってきて脱皮を繰り返して大きくなっていきます。親になったメスは7~8月に卵を産みます。卵がかえるまでお腹に抱いて過ごし、子どもがかえったら海に放します(放出)。
割と大きいけん食べたらおいしいかもしれんけんど、おんちゃんは食べたことないし、知っちょう人も誰っちゃあ食べん。
ヨシ原(アシ原)の発達する河口の干潟で一番目につく大型のカニです。たくさんのアシハラガニが歩くとき、ザザザッという音が聞こえるほどです。