しまんとがわ いきもの図鑑

アユ

大きさ

全長15~25cm

すがた

エラの後ろにある、だ円形の黄い模様と長い背ビレが大きな特徴です。体の色は背側がオリーブ色、腹側は銀白色ですが、産卵期のオスは全体が黒くなります。また、体からはスイカやキュウリに似た独特の匂いがします。

すみか

子どもは冬の間、四万十川の河口付近や海の波打ち際にいます。親は夏の間、川で石がゴロゴロしているような場所にいます。

何を食べるか

海では動物プランクトンを食べます。川では、石や岩に生えるコケを、上下のくちびるでなめ取るようにして食べます。

この種の一生

アユの寿命は1年です。秋から冬に生まれた子どもは四万十川の河口や海の岸近くで育ち、春に川へ戻ってきます。秋には川の下流に集まってきて産卵をし、一生を終えます。

味 四万十のおんちゃんの食レポ

塩焼きや干物にしたら、すごいうまい!甘露煮(かんろに)とか、食べ方は他にもいろいろある。四万十のアユは日本一やけん!

おさかな先生の雑学講座

アユは「香魚」とも呼ばれ、スイカやキュウリに似た香りがします。このアユの香りは「アユが食べるコケ(付着藻類)に由来する」と信じられていますが、これは誤解。海でプランクトンを食べている時期の稚魚でもアユの香りがします。実は、食べ物とは直接的な関係はなく、食べたものに含まれている不飽和脂肪酸が酵素によって分解された後にできる化合物のにおいなのです。