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ダムの働き |
自然との共生を目指したダムづくり

地域連携事業
ダム湖周辺には豊かな自然が残されており、水源地域の活性化を目的として1982年(昭和57)よりレクリエーションゾーンとしての環境整備を実施しています。ダム周辺や湖岸に整地や植生による基盤整備、環境保全施設、展望広場等を中心に整備を行っています。整備の進んだ近年では来訪者も多く、ハイキングや釣り、散策やキャンプにダム周辺や湖岸が利用されています。また、湖水祭り等の地域イベントも数多く行われています。地域連携事業は早明浦ダムを始め、柳瀬ダム、池田ダムでも実施されています。水環境整備事業
四国の水瓶である早明浦ダムにおいて、濁水の原因となる湖岸崩壊と表土浸食を防止するために、1987年(昭和62)より、『グリーンベルト事業』として実施しています。事業は貯水池周辺に郷土樹種を中心とした植栽を行っており、広葉樹を主とした斜面安定度が高く、景観に配慮した複層林型の森林を目指したものです。また、貯水池に直接流入する渓流からの土砂流出防止対策を併せて行い、安定した植生と相まって濁水の発生を抑制しています。![]() |
植栽30年後の林相改良イメージ |
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水環境整備事業 | 湖岸を守る緑化法枠工 |
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早明浦ダムの地域連携事業 |
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土砂流出防止対策 | 植栽時 |

たくさんの人たちがダム湖の自然を楽しんでいます。
1990年(平成2)に着手した池田ダム「レイクパーク事業」は、「ダム周辺環境整備事業」と池田町の「ウォーターフロントパーク事業」が一体となって実施されたもので、親水護岸やイベント広場が完成し、池田ダム湖畔は吉野川中流域の新しい名所になりました。
1991年(平成3)には柳瀬ダムで、水と緑を求める人々の要請に応え、緑地公園および湖面利用をテーマにした「ダム周辺環境整備事業」がスタート。柳瀬ダム周辺は県立自然公園および鳥獣保護特別地区として愛媛県の指定を受けており、ダム湖は「県指定名勝:金砂湖」として親しまれ、ウインドサーフィンやヨットセーリングにも利用されています。
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池田ダムレイクパーク事業 | 柳瀬ダム金砂湖畔の親水護岸 | 金砂湖畔の緑地公園 |
ダム湖の堆積土砂を田畑の土づくりに利用
柳瀬ダムの貯水池では、洪水や自然の浸食作用による土砂の流入で堆砂が進行しています。堆砂が進むと将来の水利用や洪水対策に影響が生じるため、現在、堆積土砂の除去を行っています。
この堆積土砂は水はけ・保水に優れており、四国中央市より受け入れの協力を得て、農耕用の客土として四国中央市の富岡・土居地区で、「山の芋」栽培における収穫・品質向上に役立っています。特に秀品率は、堆積土砂なしの場合と比較すると著しく高くなっています。
この堆積土砂は水はけ・保水に優れており、四国中央市より受け入れの協力を得て、農耕用の客土として四国中央市の富岡・土居地区で、「山の芋」栽培における収穫・品質向上に役立っています。特に秀品率は、堆積土砂なしの場合と比較すると著しく高くなっています。
図 柳瀬ダム堆積土砂の客土への利用実績 |
四国中央市は、ダム湖の堆積土砂を田畑の土づくりに役立てる客土活用事業を進めており、「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」から平成14年度の表彰(国土交通大臣表彰)を受けました(当時伊予三島市)。
砂塵状況 | 堆積土砂の現況 |

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客土搬出運搬状況 | 農業への堆積土砂利用 |


図 客土活用事業の状況