■ハママツナ群落
類似群落:ホソバノハマアカザ群落
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![]() ![]() ■識別ポイント・構成種 ハママツナ群落:河口の干潮域の海浜や干潟でハママツナが成育していれば本群落に識別する。構成種はナガミノオニシバ、ハマサジなど2 〜3 種である。 ホソバノハマアカザ群落:ハママツナ群落とほぼ同様な場所で、ホソバノハマアカザまたはイソホウキギの成育により識別できる。構成種はハママツナ群落より多く、アキノミチヤナギ、オカヒジキ、イソヤマテンツキなど7 種である。 ■成育立地の環境特性 両群落とも潮の干満の影響を受ける砂質の海浜または礫質の干潟状の立地である。ハママツナ群落がより水際にあり、満潮時には完全に冠水し、ホソバノハマアカザ群落は根元が冠水する程度である。 ■生態的機能 海浜、干潟という特殊な立地に成立する群落であり、生態系の基盤の植生として、生態的な価値は高い。 ■隣接する群落 水際より、ハママツナ群落、ホソバノハマアカザ群落またはナガミノオニシバ群落、ハマサジ群落などにつながる。 ■四国での分布 ハママツナ群落は3 河川で確認されている。 ホソバノハマアカザ群落は河川水辺の国勢調査では、重信川のみの報告であるが、今回の踏査で、那賀川河口で比較的まとまった面積の群落を確認した。 ![]() ■保全上の留意点および事例 海浜、干潟という特殊な環境に成立する植生として、環境全体の保全を図る必要がある。各植物の保全・創出に関する知見はないが、一年草を主体とするため、種子の取り播き、または表土利用により群落の保全または創出、拡大が可能かもしれない。 ■植物社会学上の位置づけ ・ハママツナ群落:ハママツナ−ホソバノハマアカザ群集、オカヒジキ群団、オカヒジキオーダー、オカヒジキクラス ・ホソバノハマアカザ群落:ホソバノハマアカザ−アキノミチヤナギ群集、オカヒジキ群団、オカヒジキオーダー、オカヒジキクラス |
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