山鳥坂ダムブログ

実は最重要人物!?~山ダムを支える人たち~#15 下敷水地区付替県道工事編

令和6年12月12日


こんにちは。用地課の松田です。
今回は、下敷水地区で付替県道工事に携わっている若手社員のお二人にお話を伺いました!

インタビューに答えてくださったのは、社会人5年目の (有)長田産業の長田さん(写真左)と
社会人2年目の四国通建(株)の井原さん(写真右)です。
長田さんは主に工事用重機の運転・操作を担当し、井原さんは工事の施工管理を行っています。
現在行われている付替県道工事は、今年の4月から始まっており、来年6月末を完了予定として
います。

インタビューでは仕事のやりがい、休日の過ごし方など様々な質問に答えていただきました!


■工事の流れを教えてください。
 補強土壁工事の基本的な流れとしては、①切土(山を重機で掘る)②基礎の構築 ③コンク
 リートパネルの取り付け(土の流出を留める)④盛土(土を盛って固める)です。
 その他に、排水構造物の取り付けや舗装、ガードレールの取り付けなどを行います。

 土の流出を留めるコンクリートパネルは、1枚当たり約90㎝の高さでできています。

【写真】コンクリートパネル

コンクリートパネルを取り付ける工程では、パネルが倒れないように1枚につき2本のグリッ
ドベルトを取り付け、地面に打ち込んでいきます。
これをひとつひとつ手作業で行っています。

【写真】グリッドベルト

グリッドベルトを打ち込んだ後、アデムと呼ばれる強度の高い網のようなものをコンクリート
パネルに合わせて敷いていきます。グリッドベルトを取り付け、アデムを敷いた上に土を盛っ
ていくことで強度を高めます。

【写真】アデム

こうして垂直の壁が倒れずに保たれているのですね。

今回の工事では、コンクリートパネルを20段(約20m)の高さまで積み上げていきます。
取材時点では、9段目(約9m)まで積み上げられており、全体の半分の高さまで到達して
います。

■作業を行う上で気を付けていることはありますか。また、寒さや雪への対策はどのように
していますか。

 山を切った後などに、作業をしない部分にはブルーシートをかけて土砂が崩れ落ちないよ
 うに気を付けています。
 その他にも、安全対策のため手袋をしたり、滑りにくい長靴を履いたり、足元にハンマー
 などの工具を置かないようにするなどの注意をして作業を行っています。
 寒さや雪への対策については、防寒着を着用したり、車のタイヤをスタッドレスに取り替
 えたりしています。

■休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
 (長田さん)休日は友人と遊んだり、温泉に行ったりしてリフレッシュしています。
      「松山と今治の温泉はほとんど制覇しました!」とのことでお薦めの温泉を教
       えていただきました。

 (井原さん)ツーリングやドライブに行ったり、ジムで体を動かしています。
       ツーリングではいろいろな場所へ行きますが、伊予市双海町の海岸線を走る
       のが好きです。

■大洲市出身の長田さん、今治市出身の井原さんですが、大洲市で体験したことや魅力だと
感じたことがあれば教えてください。

 (長田さん)空気が澄んでいて、星空のきれいなところが魅力です。

 (井原さん)自然豊かなところが魅力だと感じています。
       また、大洲市の夏の風物詩である鵜飼いを体験しましたが、新鮮で楽しかっ
       たです!

■どのような時にやりがいを感じますか。
 (長田さん)完成した時はもちろんやりがいを感じますが、作業中に失敗した場合でも前
       向きな言葉を掛けてもらったときに頑張ろうと思いますし、うまく作業がで
       きて褒められた時は頑張って良かったという気持ちになります。

 (井原さん)山を切る目安(丁張)を上手く付けられるようになった時など、以前はでき
       なかったことができるようになった時や、専門用語が理解でき、コミュニケ
       ーションがとれるようになった時にやりがいを感じます。

■最後に地域の方へ一言お願いします。
 皆様が少しでも便利かつ安心・安全に利用できる道を作っていきます。
 工事中は何かとご迷惑をおかけしますが、ご協力の程よろしくお願いいたします。

 普段何気なく通っている道ですが、長い時間をかけてひとつひとつ丁寧に作られているのだ
 と改めて実感しました。
 長田さん、井原さん、お忙しい中インタビューに答えていただきありがとうございました。
 これから寒い時期になりますが、体調管理に気を付けて頑張ってください!

前のページへ 次のページへ