山鳥坂ダムブログ

石積み体験型勉強会

令和6年11月8日


みなさんこんにちは!工務課の水谷です。


10月18日に山鳥坂ダム工事事務所の若手職員中心に、河辺川上流で「石積み」体験型勉強会
を実施しました。石積み体験の前に(株)西日本科学技術研究所の方から石積みを行う理由を説明
していただきましました。【写真1】
この石積みは、川の中の流れに対して安定した形状で石を積むことで流速の低減を図り、水生生
物にとって住みやすい環境を創出することを目的としたもので、石の積み方にも工夫があるとの
ことです。

【写真1:体験学習前の事前説明の様子(皆さん真剣に聞いています)】

山鳥坂ダム工事事務所では、肱川・河辺川の自然環境に配慮しながら事業を進めており、環境保
全対策の一環として重要種に定められている「アオサナエ【写真2】」(トンボの一種)が生息
しやすい環境(細かい砂が堆積していて川の流れが緩やかな環境)を創出するために、石積みを実
施しました。

石積みは、川の中にある石材を単純に積み上げれば良いわけでなく、基盤となる「根石」や流れ
を受ける「うろこ石」など様々な役割を持った石の組み合わせが必要です。【写真3】
(育成環境を壊さないよう十分に気を付けて作業を行いました。)

当日は秋にも関わらず非常に日差しが強い一日でした。
社会人になってから、体を動かしていないため、熱中症に気を配りながら石積み体験を行ってき
ました。【写真4・5】

【写真2:アオサナエ(左:成虫  右:幼虫)】

【写真3:河床で作る石積みのイメージ(基盤となる「根石」や流れを受ける「うろこ石」など
様々な役割を持った岩石を組み合わせます。)】


【写真4:体験現場までの道中(気温が高かったため、川の水が心地よく感じました。)】


【写真5:石積みを行っている様子(カメラに目もくれず一生懸命石を積んでいます)】

合計5箇所で石積みを行いました。【写真6】
5箇所のうち4箇所は(株)西日本科学技術研究所の方に手伝ってもらいながら作業を行いました
が、最後の1箇所は職員のみで学んだことを活かしながら石積みを行いました。【写真7】

【写真6:石積み箇所(他の箇所に比べて流れが緩やかに!)】

【写真7:職員のみで実施した石積み】

無事にすべての箇所の石積みを完了することができました。流れが緩やかになり、アオサナエを
含む様々な生き物が住みやすい環境になったのではないでしょうか。アオサナエが定着してくれ
ればとても嬉しいです。

【写真8:石積みの後ろで堂々の写真撮影】

前のページへ 次のページへ