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第1回 吉野川シナダレスズメガヤ対策検討委員会  検討結果


 第1回検討委員会では、現
地でのシナダレスズメガヤ繁
殖状況の確認、分布が拡大す
ることの問題点、生育場の条
件及び課題への対応について
検討を行いました。

■現地調査
  西条大橋上・下流の河原
 においてシナダレスズメガ
 ヤの繁殖状況、繁殖地の河
 床材料、シナダレスズメガ
 ヤ及びヤナギによるマウン
 ドの形成について現地調査
 を実施。

■シナダレスズメガヤの分布
 が拡大することの問題点
 1.河原に依存する生物の
   生息・生育場への影響

 @河原を生育場とする植物
  への影響
 ・シナダレスズメガヤの侵
  入・拡大により被圧され
  る
 ・表層に砂やシルトが堆積
  することで河原固有種等
  が生育しにくい環境を形
  成

 A鳥類への影響
 ・シナダレスズメガヤの侵
  入・拡大に伴い、草地化
  が進み、河原を営巣地と
  する鳥類の生息に適さな
  い環境が拡大

 2.治水への影響
 @シナダレスズメガヤの生
  育箇所は、マウンドの形
  成等による河床の上昇が
  生じていることから、河
  積が減少し、洪水時の水
  位が上昇

■シナダレスズメガヤの生育
 場の条件

 @年最大の洪水時の水深が
  概ね4mより浅い場所

 A植被率の高い場所は、河
  床材料が粒径の小さい砂
  やシルトで構成されてい
  る

 B洪水時の流速を減速させ
  るヤナギ等が周囲に生え
  ている場所

■課題への対応

 @現在生育しているシナダ
  レスズメガヤへの早急な
  対応(シナダレスズメガ
  ヤの早急な駆除)

 A今後、シナダレスズメガ
  ヤが生育しにくい環境、
  侵入しにくい河川環境の
  維持