平成23年7月29日
平成22年度第十堰の基礎調査結果について
 国土交通省徳島河川国道事務所では、「『よりよい吉野川づくり』に向けて」 ( 平成 16年 4 月 27 日発表 ) の基本的な考え方に基づき、第十堰で継続的に調査を実施し、得られたデータについては、当事務所ホームページ等を通じて、一般に公表することとしております。
  この度、平成22年度に実施してきた以下の調査結果をとりまとめましたので、公表します。
■平成22年度の出水状況
   平成22年度において、調査対象となった出水(基準地点岩津での水位及び流量)は以下のとおりです。
◇平成22年6月26日低気圧出水 ピーク水位:4.53m、ピーク流量:約8,600m3/s
 なお、本出水は水防団待機水位(3.30m)を超過しましたが、はん濫注意水位(5.30m)は超過しませんでした。
 
■平成22年度に実施した調査の結果
(1)
形状調査 《別紙−1
     第十堰の形状把握を目的として、下堰の定点変状調査を実施しました。その観測結果について一覧表に整理しました。
(2)
空洞化調査 《別紙−2
     堰体中の空洞箇所の把握を目的として、下堰において地下レーダー探査、コア抜き及びCCDカメラ観察調査を行った結果、主に左岸取り付け部付近において空洞が確認されました。
(3)
河床形状調査 《別紙−3
     堰下流右岸の河床形状を把握するため、音波測深機による深浅測量を実施しました。H21.8とH22.8を比較すると、H22.6の低気圧通過(Q=約8,600m3/s)の出水により、全体的に洗掘傾向にあることが確認されました。
 
■平成23年度に実施する調査
  平常時の調査として
    (1)形状調査、(2)空洞化調査
  出水時の調査として
    (1)堰下流右岸深掘状況調査、(2)左岸迂回流調査、(3)洪水時流況調査、(4)河床形状調査
  の実施を予定しております。