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平成17年度 第7回吉野川現地(フィールド)講座開催

「吉野川の外来植物対策」
 平成17年11月19日(土)、「吉野川の外来植物対策」と題して今年度7回目のフィールド講座が阿波市吉野町西条の河原(西条大橋の下流)で実施されました。(国土交通省、徳島県、吉野川シナダレスズメガヤ対策検討委員会、吉野川交流推進会議の共催)
 近年、吉野川では外来種であるシナダレスズメガヤが急激に繁茂してきたことから、平成16年1月に吉野川シナダレスズメガヤ対策検討委員会を立ち上げ、継続的に試験施工やモニタリング調査を実施しているところです。今年度は、これまでの調査結果を踏まえて、洪水時に流れを阻害するヤナギ群落を伐採すること、河床の攪乱を促し洪水の力を利用してシナダレスズメガヤを消失させる試験を実施しております。そこで、今回のフィールド講座では、洪水時におけるヤナギ群落の影響やヤナギの生態について、現地を観察しながら学んでいただくことを目的としています。
 今回のフィールド講座では、総勢約70名と多くの方々に参加していただきました。また、当日は徳島市内では朝から雨が降っていましたが、会場では時折日の差す穏やかな好天に恵まれ、足の取られそうな河原を歩く方々の中には汗ばんでおられる方もいらっしゃいました。
 始めに徳島河川国道事務所から外来種対策の経緯や調査結果などを説明した後、ヤナギ伐採の試験区に移動して、徳島大学環境防災研究センターの岡部センター長により講義をいただきました。講義の中では、ヤナギの樹林化による洪水時の水位上昇や河床の洗掘・堆積のメカニズムについて分かりやすく説明していただきました。特に、洪水の流れを阻害するヤナギ群落の影響について、廊下をジョギングする大人と子供に例えて説明されたのは印象的でした。
 続いて、吉野川に見られるヤナギの生態について、徳島県自然保護協会会長の森本先生から講義をしていただきました。ヤナギ試験区では、様々な伐採方法の効果を検証するためのモニタリング調査を実施していることから、伐採してもすぐに再生するヤナギの生態を、「ヤナギの七不思議」と題して分かりやすく説明して下さいました。参加者の皆さんは、両先生方のお話を大変熱心に聴講されており、今回のフィールド講座から洪水時におけるヤナギ群落の影響やヤナギの生態について十分に学んでいただけたと思います。
 講座の最後には、洪水後に露出したヤナギの伐採体験をしていただきました。参加者の中には、チェーンソーを持参して伐採している方もおられ、皆さんのやる気が十分にうかがえました。
 講座の最後に実施したアンケートの結果によると、河道内の植生が洪水に影響を与えることを初めて聞いた人も多くいらっしゃったようです。直接ものに触れる体験と詳しい講義が一度に味わえたことについても好評をいただきました。
 吉野川における外来植物対策は、今後も引き続き調査・検討 を行い、河川本来の多様な環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。
★豆知識
ヤナギの七不思議について


概要の説明

分かりやすかった岡部先生の講義風景

森本先生の楽しい講義風景

ヤナギ伐採体験。皆さん真剣です。

最後に集合。お疲れ様でした。