- 団体の考え方やこれまでの活動について
当団体としては、H9年と11年に可動堰化を要望をしている。「第十堰・署名の会」の趣意書と要望書に名を連ねている。これは、過去の洪水や現固定堰の老朽化を考え、流域住民の生命と財産を守ることを第一義とした治水・利水の観点から、可動堰として改築するよう要望してきた。
また、改築に際しては自然環境の保全・自然との調和に配慮するよう、合わせて要望してきた。
当団体の組織について少しご説明しますと、会員は企業の経営者が個人の資格で加入しており、企業や業界の利益から離れて、地域社会の発展のため調査研究・政策提言を行なっている。また、自由闊達な意見交換を旨としており、第十堰についても異なった意見が混在する。
皆様方の懇談会の活動は、現在の膠着状態を打開する有効な方法として高く評価している。
- 問題解決のため、共通のテーブルで話し合うことについて
現状を打開する方法として、共通のテーブルにつくことは大変重要なことと思われる。賛成派、反対派ともこれまでの活動経緯や感情などに縛られているように思われ、先ずお互いの立場を理解するために同じテーブルで話し合うのが一番である。
テーブルへの参加については、「署名の会」など経済団体と相談・調整しメンバーを選びたい。
- 話し合いの障害について
何が障害か、非常に難しい問題と思われる。強いて言えば、これまでの経緯やお互いへの不信感があるのではないか。
- 話し合いのテーブルにつくための条件
テーブルの設定について、いろいろ条件を出すと難しくなる。とりあえず無条件で集まってテーブルにつくことが必要である。
- 問題解決のためのスタートライン
誰も現固定堰をそのまま放置しておいて良いとは考えていない。
そこで、(1) 老朽化した堰をどうするか。
(2) 流域住民の生命と財産を守ることを一番に考えた治水・利水はどうあるべきか。
(3) 自然との調和をどう考えるか。
この辺から始めれば、誰も異論はないのではないか。
- テーブルの運営や構成について
テーブルには中立性を保つためにも、共通のテーブルに権威を持たすためにも、賛成・反対の双方が認める大きな存在の第3者の参加が必要と思われる。懇談会の中間提言にあるような方の参加も重要だが、"あの人が参加しているのなら"といわれるような第3者の参加が必要。
また、賛成派と反対派の人数は同じが良い。
- 市民参加や合意形成についての提案
今は、何をやろうとしても反対が必ず出る時代になっているが、現固定堰に何らかの改築が必要なのは確かである。
建設省は、これまで造ると決めたものは必ず造るという姿勢であったが、住民の意見をよく聞き、よく調査することが必要。要は、次の世代の人が安心して暮せるようにすべきである。
- 懇談会や中間提言に対する意見
かわら版や中間提言を見ていると、懇談会の姿勢や活動内容がよくわかる。懇談会がやろうとしていることは、現状を打開するために考えられる最もよい方法と思われます。
テーブルについてお互いが理解し合い、合意が出来上がるには大変な道のりとなりましょうが、宜しくお願いします。
以上
文責:団体役員
団体名の公表について:非公開とする
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