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三津トンネルが走りやすくなりました
一般国道11号三津トンネル交通安全施設整備について

 一般国道11号三津トンネル(鳴門市北灘町三津L=689m)は、平成9年に改築防災事業により完成したトンネルです。地形上の制約等によりトンネル内で緩やかなS字カーブで供用している為、直線のトンネルと比較すると坑口からの明かりが坑内に届きにくく、視認性については良好とは言えない状況です。
 トンネル内は閉鎖された空間であり、ひとたび事故が発生した場合、重大な事故に発展する可能性もある為、適切な更なる交通安全対策を講じる必要があると判断し、一般の利用者からの改善のご意見等も踏まえて、トンネル内に交通安全施設として、徳島県内の直轄国道のトンネル内では初めて高輝度LED自発光鋲を整備し、走りやすくなりましたので報告致します。

 
平成16年7月12日

国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所

問い合わせ先
   国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所
    副所長(道路) 
    交通対策課長   TEL088−654−9623(直通)
    徳島国道出張所  TEL088−699−4511(直通)
 
 
1.トンネルの現況

  1) 一般国道11号三津トンネルは、徳島河川国道事務所管内の28のトンネ
    ル内で、日交通量が1万台を超え、且つトンネル延長が500mを超えてい
    る唯一のトンネルであり、緩やかなS字カーブ区間もある為、坑口の明かり
    が坑内に届きにくい状況です。
  2) 換気設備が無く排気ガス等の粉塵が路側反射式発光鋲やラインに付着しや
    すい状況です。
  3) コンクリート舗装でありラインの視認性が低い状況です。
     トンネル供用開始の平成9年以降、平成13年には火災を伴う車両同士の
    正面衝突事故が1件発生しています。また、一般通行者の方より「トンネル
    内が走りにくい」との意見も寄せられていることも踏まえて、走りやすい道
    路を目指して、事業を実施いたしました。

2.事業概要

  1)施工時期    平成15年11月下旬 〜 12月下旬
  2)高輝度LED自発光鋲設置
    センターラインを明確にすることにより、走行車両が反対車線へ逸脱するこ
   とを抑制でき、粉塵が付着した場合においても視認性の低下が少ない高輝度L
   ED自発光鋲を徳島県内の直轄国道のトンネルでは初めて採用しました。
  3)高視認性区画線設置
    既設照明(ナトリウム灯)において従来より約2倍程度の高い輝度が得られるライ
   ンを採用しました。

3.整備後の効果について

   今回の整備により高い視認性を有する視線誘導効果が得られました。供用後6
  ヶ月経過し、清掃を行っていないにも関わらず十分な輝度を確保できており、維
  持管理上の負担が増加することもなく良好な形態で供用できています。
   又、以前寄せられていた「トンネル内が走りづらい」等の意見も無くなりまし
  た。今後も、通行車両のみならず歩行者も更に安心して通行できる道路の整備を
  進めて参ります。
   尚、徳島県内の交通事故ゼロを目指して、道路利用者の皆様に危険箇所を認識
  して頂き、交通事故を未然に防止するための情報交換の場として下記ホームペー
  ジを設置しておりますので、ご覧頂ければ幸いです。

 http://www.toku-mlit.go.jp/road/01e_intro/jiko/jiko.htm

1)トンネル標準断面図
トンネル標準断面図
 
2)整備前              3)整備後
整備前 整備後
 
4)整備後全景
整備後全景