四国地方整備局が管理する道路橋は現在2,656箇所ありますが、1955年度から1973年度にかけての高度成長期に 全体の約40%にあたる1,065箇所が建設されています。 今後これらの高齢化が一斉に進むことから、安全性・信頼性を確保していくために、 修繕・架替えが必要となることが想定されます。
四国管内における建設後50年以上経過した橋梁数の割合は、現在の22%から10年後には約2.2倍の48%となり、 さらに20年後は約3.0倍にあたる67%まで急激に増加します。
四国地方整備局が管理するトンネルは現在166箇所ありますが、1955年度から1973年度にかけての高度成長期に 全体の約43%にあたる72箇所が建設されています。
また、昭和50年代以前のトンネルについては、矢板工法による施工が主流であったことから、 漏水、覆工背面の空洞などの問題を抱えており、これらの高齢化が一斉に進むことから、 安全性・信頼性を確保していくための点検、補修対策が一層、重要となっています。
四国管内における建設後50年以上経過したトンネル数の割合は、現在の13%から10年後には約3.6倍の47%となり、 さらに20年後は約4.2倍にあたる54%まで急激に増加します。
「橋梁の三大損傷」とは、「疲労」「塩害」「アルカリ骨材反応」を言い、放置することにより劣化が進行し、 橋梁の安全性に影響を及ぼす可能性のある橋梁の劣化要因です。
また、トンネルでは、老朽化に伴い、第三者事故につながるコンクリート剥落の危険性が高まります。 このため、これらの損傷に対して適切に対策を実施しています。
トンネル損傷対策事例