四国八十八景プロジェクトとは
四国らしい風景や町並みなどの景観を「四国八十八景」として選定し、
その魅力を広くプロモートしていくプロジェクトです。
四国の素晴らしさを実感できる「四国らしい風景」とそれを「眺める場所」をセットに選びました。

眺める場所が大事な理由
なぜ「眺める場所」を選ぶのか
海山や建物などの「地域資源」は良い「眺め」となって強い魅力となりますが、「良い眺め」は資源と良好な関係を持った「眺める場所」があることで成立します。つまり、眺める場所が大事なのです。
眺める場所があっても「眺める場所からの資源の眺め」への配慮がじゅうぶんでないと「眺め」は良くなりません。つまり、眺めへの配慮も含めて「眺める場所」ということになり、それが大事なのです。
事例
パリ エッフェル塔
「良好な眺める場所」としてシャイヨー宮を整備することで、資源のエッフェル塔が「良い眺め」となっている。

東京 都庁舎
都庁舎は素晴らしい資源であるが、「眺める場所」を持たないために、資源が良い眺めとなっていない。

ベルギー ブリュージュ
教会対岸を「眺める場所」として意識し、教会や街並みの前に邪魔なものが出ないように配慮して、眺めを良好にしている。

三重県 津城
大通りから城が見える貴重な「眺める場所」だが、「眺める場所」としてよりよく整備するならば、眺めを邪魔している生垣、電柱、樹木を意識する必要がある。

風景を「ゆっくりと」楽しむという配慮
よく展望台等(眺める場所)が整備されていますが、風景を「ゆっくりと」楽しむという配慮が十分とはいえない場合が見受けられます。
事例
ヨーロッパの湖

ゆったりとベンチに座って
風景を楽しむことができる。
天橋立の展望台(雪舟観)

風景を楽しむために柵の上に立っている。
ベンチに座っては見えない。
【例】石垣(転落防護柵)が風景を眺めるのに邪魔にならないように整えるのが景観設計
①立って眺めないと風景(海)が見えない
![[1]](parts/example1.jpg)
②眺める場所を持ち上げてやる
![[2]](parts/example2.jpg)
※ここを埋めないことで海の転落防止の機能を残す
③ベンチに座りながら風景(海)を楽しめるようになる
![[3]](parts/example3.jpg)
景観整備=「眺める場所」の整備
「景観整備」とは視点(眺める場所)から視対象(風景)の関係を整えること。
- 眺めをゆっくりと楽しめる配慮をする
- 景観は眺める場所があって初めて成立
- 眺める場所を作ることが一番大事
「四国らしい風景」の要件
- 常時でなく、季節的又は一時的な風景も含みます。
- 自然だけでなく街並みや人工物(橋など)及び文化も風景対象
「四国らしい風景」とは
- 四国独特の変化に富んだ美しい自然を背景とした個性ある風景
- 山村、農村の人々の営みが織りなす心を包み込むような原風景
- 厳しい自然と調和した風景や個性的に発展した街の風景
- お接待を初めとする世界に誇れる文化
「眺める場所」の要件
- 誰でも利用することができる(有料含む)。
- 「眺める場所」は移動体(列車、ロープウエイ、観光船等)も含む
良い「眺める場所」とは
- 良い眺めをゆっくりと快適に楽しめるよう工夫(整備)されている
- 利用者を丁寧におもてなすメッセージが伝わってくる
四国八十八景(第一期+第二期)
選定結果
※横にスクロールします。
四国合計 | 徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 | 観光列車 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
第一期 | 応募 | 199件 | 64件 | 65件 | 40件 | 30件 | - |
選定(2017.3.8) | 22件 | 5件 | 8件 | ※6件 | ※4件 | - | |
第二期へ繰り越し | 175件 | 58件 | 57件 | 34件 | 26件 | - | |
第二期新規応募 | 159件 | 30件 | 44件 | 47件 | 35件 | 3件 | |
第二期 | 第二期審査対象 | 334件 | 88件 | 101件 | 81件 | 61件 | 3件 |
選定(2018.6.15) | 66件 | 16件 | 13件 | 19件 | 17件 | *1件 | |
選定しない | 266件 | 72件 | 88件 | 62件 | 44件 | 0件 | |
四国八十八景 合計 | 88件 | 21件 | 21件 | ※25件 | ※21件 | 1件 |
注)※印は重複箇所(天空の遊び場「四国カルスト」(高知県梼原町と愛媛県久万高原町))
*印の観光列車は個別の風景として選定するのではなく、四国を満喫して頂くツールとして欠かせないもの。3件を合わせて選定。
四国八十八景プロジェクトの概要
四国を訪れる観光客の増加を図るため、
四国らしい風景や街並みなどの景観を「四国八十八景」として選定しました。
四国八十八景の狙い
四国を訪れる観光客の増加を図るため
- 四国八十八景という「四国ブランド」の観光商品を作る
- 基本的には「四国各地を巡る」商品
- 四国各地の連携により「四国ブランド」の魅力アップ
- 国内外へ情報発信(売り込み)を行う
- 新しい素材(景観)の発掘
- プロジェクトで眺める場所(魅力)のレベルアップ
- 来訪者増をてこに町おこし
四国八十八景の仕組み
すばらしい眺め

眺める場所

眺める場所を選ぶのが
プロジェクトのポイント
応募・選定フロー
①「眺める場所」の管理者等が自薦により公募
② 選定部会で選定
③ 選ばれた八十八景管理者は、協議会に参加
組織
実行委員会
(平成27年度~)
- ├ 企画運営部会
- ├ プロモート部会
- └ 選定部会
< 選定後 >
「眺める場所」の管理者等
- 自治体
- 民間
- 団体
四国八十八景推進協議会
- 選定後の活動の中心となる組織
- 将来的には、自主運営を視野
スケジュール

※次の場合は選定の対象としない。