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土器川の大規模水害ケーススタディ (1) |
■超過洪水に対する土器川の現状と課題 |
1. 河道線形特性 (1)全国有数の急流河川のため洪水時の流速は速く、堤防法面の張芝部で 堤防侵食被災のリスクが高い。 (2)下流部では、河道勾配が緩やかになり川幅が狭くなるため、中流部に比べ 相対的に水位が上昇しやすい。 (3)下流部の堤防背後地は、丸亀市街地が控え、堤防決壊時の水害リスクは大きい。 |
2. 流下能力バランス (1)上中下流部で局所的に流下能力が小さい箇所が存在。 (2)下流部及び中流部の流下能力最小箇所は、同一氾濫原に位置し、堤防決壊時には 甚大な被害が想定される。 (3)超過洪水時には、上流からの大きな流量が到達するため、資産集積地区の下流部 への負担が大きい(堤防決壊リスク:大) |
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3. 河川水位・流速縦断特性 (1)超過洪水規模では、下流・中流部で計画高水位を超過する洪水位が発生する。 (2)ただし、温暖化1.2倍規模でも堤防越水はない。 (3)計画高水位以上の堤防法面部の張芝で2m/s超過流速が発生する。 (張芝の適用限界流速2.0m/s) |
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土器川の大規模水害ケーススタディ (2) |
■超過洪水を想定したはん濫浸水深とはん濫流速 |
(1)最大浸水深は、下流部の資産集積地区に集中。 (2)堤防近傍のみでなく、氾濫流速0.5m/s超過区域が広範囲に発生する。 |
◆超過洪水を想定したはん濫特性(浸水深) 大規模洪水での堤防決壊に伴う浸水深は、低平地で約4m程度。 河川の沿川で約2~3m程度。 |
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◆超過洪水を想定したはん濫特性(流速) 大規模洪水での堤防決壊に伴う流速は、堤防の沿川で約2m/s以上。 |
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